NTTコムウェアとふくおかフィナンシャルグループが日本におけるRed Hat Innovation Awards APAC 2018を受賞

オープンソース・イノベーションの戦略的活用が評価される

東京 -

オープンソースソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.(NYSE:RHT、以下Red Hat)は本日、日本におけるRed Hat Innovation Awards APAC 2018の受賞企業を発表しました。NTTコムウェア株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:栗島 聡、以下:NTTコムウェア)と、株式会社ふくおかフィナンシャルグループ(本社:福岡県福岡市、取締役社長:柴戸 隆成、以下:FFG)は、Red Hatソリューションの卓越した革新的な活用法が評価され、2018年11月8日に東京で開催されたRed Hat Forum Tokyoで表彰されました。

Red Hat Innovation Awards APACは、Red Hat Forum APAC 2018のテーマである「Ideas Worth Exploring」に沿って、効率、柔軟性、およびアジリティの向上を目的にオープンソースを活用してITインフラの近代化と最適化を進めている企業を表彰しています。受賞企業は、Red Hatソリューションのデプロイメントによってもたらされるビジネス価値とインパクトに基づいて選ばれました。

 

受賞カテゴリー:クラウド・インフラストラクチャ部門
受賞企業:NTTコムウェア株式会社

NTTコムウェアは、同社の提供するPaaS型開発環境サービス「SmartCloud DevaaS® 2.0」のクラウド基盤において、Red Hat OpenStack Platformを導入しました。このサービスは、開発クライアント、CI/CDサーバー、試験サーバーといったDevOps開発に必要な機能を、開発ニーズに合わせてオンデマンドで提供可能します。

同社は、NTTグループのデジタル変革を担う中核的な存在として、グループ各社ならびに外部企業に対し様々なITサービスを提供しています。これまで社内向けに提供していた統合開発環境を刷新し、PaaS型開発環境サービス「SmartCloud DevaaS® 2.0」を2017年7月よりNTTグループ各社ならびに、海外グループ企業や外部企業へ提供しています。

今回、システムの開発にあたり主眼に据えた、運用自動化ならびに、開発環境やツール調達のセルフサービス化、動作状況の可視化を可能にするポータル機能の提供を図る上で、必須の技術要件となるAPI群を内包するRed Hat OpenStack Platformを、クラウド基盤に採用しました。

本サービスは現在、社内外の約3,000VM以上に導入されており、社内においては、自動化による運用コスト30%の削減が実現したほか、これまで約5日を要していた開発環境の提供がセルフサービス化により即時に可能になるなど、アジリティの向上につながる大きな導入効果が出ています。また、即時の開発環境の調達が可能となったことで、開発期間の50%の短縮、作業工数の削減といったユーザーメリットにもつながっています。

レッドハットのOpenStackディストリビューターとしての豊富な技術ノウハウと、エンタープライズ提供に耐えうる信頼性に加え、OS、ミドルウェアまでを含めたトータル及び、長期のサポートが得られる点、充実したマーケティングチャネルがある事などが、採用の決め手となりました。

クラウド・インフラストラクチャ部門では、パブリック、プライベート、または、オープンハイブリッドクラウドを成功裏に構築・運用している企業を表彰します。

 

受賞カテゴリー:デジタル・トランスフォーメーション部門
受賞企業:株式会社ふくおかフィナンシャルグループ

ふくおかフィナンシャルグループは、企業競争力を高めデジタル変革の実現に向けてレッドハットのRed Hat Open Innovation Labsを採用し、DevOpsによるアジャイル開発手法の習得と実践、システム開発の内製化実現に向けた取り組みを開始しました。また、アプリケーション開発・実行環境としてRed Hat OpenShift Container Platformを採用し、パブリッククラウド上に展開・活用しています。

FFGは、約140年の歴史を持つ福岡銀行をはじめ、熊本銀行と親和銀行の地域に根ざした3つの銀行で形成され、個人顧客数約570万人、法人取引先数約22万社を擁しています。

日本における地域金融業界では、FinTech技術を活用した金融業参入が相次ぐなど、環境の変化を踏まえた大幅な変革が求められています。このような市場環境の下、FFGでは社内におけるデジタル変革の旗振り役として、「デジタル戦略部」を創設しました。

働き方や企業文化をも変革し、新たな開発手法を用いたスピード感のある開発体制を構築することで、新サービスの迅速な市場投入の実現を目指しています。これまでアウトソースしていたシステム開発や運用を内製化し、アジャイル開発ができる人材を社内に育成し、新しい商品やサービスを市場に迅速に投入できる体制を確立しています。

デジタル変革を推進し、内製化やアジャイル開発導入に向けた支援パートナーを検討していたFFGは、ハイブリッド環境に対応したコンテナ開発プラットフォームを提供でき、グローバルにおけるエンタープライズ企業へのアジャイル開発導入支援の豊富なコンサルティング実績があるレッドハットを選択しました。

デジタル・トランスフォーメーション部門は、デジタル企業として効果的に競合優位を実現し、IT課題にうまく対処することで、ビジネス価値をもたらした企業を表彰します。

Red Hat Forumはアジア太平洋の11地域で開催され、エンタープライズ企業と政府機関の両方が参加することが奨励されており、各イベントで最大2つのプロジェクトが、Red Hat Innovation Awards APAC 2018を受賞します。

 

サポートコメント

NTTコムウェア株式会社 取締役 ネットワーククラウド事業本部 サービスプロバイダ部長 関 洋介

「この度、Red Hat Innovation Awards APAC 2018を受賞でき、大変嬉しく思います。SmartCloud DevaaS® 2.0へのRed Hat OpenStack Platformの導入により、グループ企業ならびに、お客様のビジネスイノベーションを促進するサービス提供が実現しました。サービス提供開始から約1年を経て、多くのお客様へ安定した開発環境を提供でき、また、自動化によるサービス提供基盤の運用コスト削減や開発環境の提供のセルフサービス化によるアジリティの向上、また開発期間が短縮した事による作業工数の削減にも繋がるなど、多くの効果を実感しています。」

 

株式会社ふくおかフィナンシャルグループ 取締役執行役員 横田 浩二氏

「この度、Red Hat Innovation Awards APAC 2018を受賞でき、大変嬉しく思います。近年、異業種からの金融業参入が相次ぐなど、環境の変化を踏まえた変革が求められています。従来の外注を中心としたウォーターフォール型の開発では、システム開発に1年や改修に半年と、昨今の競争にはついていけない状況です。少しでも早く新しいサービスをお客様にお届けし、かつその検証も効果的に行うには、アジャイル開発を社内へ導入することが必須で、持続的な成長にもつながると考えています。デジタル変革やイノベーションを起こす新たな手法や実践スキルを習得し、それを推進するカルチャーを構築することが肝要です。Open Innovation Labsへの参画により、メンバーが成長したことを実感しており、今後もレッドハット社には、デジタル変革を一緒に起こす”伴走者”として支援いただきたいと考えています。」

 

Red Hat APAC担当シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー Dirk-Peter van Leeuwen

「デジタル時代の課題に対応するため、アジア太平洋地域の企業によるオープンソースの活用が増加しています。Red Hat Innovation Awards APACは、新しい顧客の需要への対応、イノベーションの加速、およびデジタル時代における成功を目的に首尾良くITインフラを転換した企業を表彰します。本年度の全受賞者に祝福を贈り、より多くの企業がOpen Source Wayでイノベーションを実現する事を期待します。」

 

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本件に関するお問い合わせ

  • レッドハット株式会社 広報担当 pr-jp@redhat.com TEL:03-5798-8550
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