Red Hat、オープンハイブリッドクラウドテクノロジーを強化。緊急対応からクリティカルなサービスのスケーリングまでお客様の広範なニーズに対応

  • お客様が「あらゆるものをビルドし、あらゆる環境(エッジからハイブリッドおよびマルチクラウド環境まで)にデプロイする」ことを、新たなテクノロジーが可能にするというビジョンをさらに推進
  • OpenShift virtualizationとRed Hat Advanced Cluster Management for Kubernetesは、アプリケーション間の障壁を取り払い、分散したリソースに対する管理を拡張
  • 業界をリードするエンタープライズKubernetesプラットフォームの最新バージョンは、中核的な開発者および運用チームに機能拡張を提供し、クラウドネイティブな運用を実現
東京 -

[ノースカロライナ州ローリー– 2020年4月28日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳

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Red Hatは、個々のニーズに対処するためのテクノロジーを提供するだけでなく、柔軟性に優れた完全にオープンなソリューションセットをお客様に提供することにより、それぞれの環境で必要な機能を導入してお客様のニーズに応えています。

ポール・コーミア

社長兼CEO, Red Hat

オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.は本日、あらゆる規模および業界の組織が世界情勢の変化に直面する中で、ITの運用を最適化、スケーリング、または保護することができるように支援する新しいソリューションを発表しました。

Red Hatは長年にわたってテクノロジーの進化を支持しており、お客様がオープンハイブリッドクラウドの基盤によって提供される一貫性と柔軟性を活かして、あらゆるアプリケーションをビルドし、あらゆる環境にデプロイすることを可能にしたいと考えています。このビジョンに基づき、Red Hatの新しいソリューションはハイブリッドクラウドのバックボーン上で、世界的規模でクリティカルなサービスおよびアプリケーションのデリバリー、アクセサビリティ、および安定性を向上させるように設計されています。

Red Hatは、常時オンのデジタル・サービスおよび常に存在する接続性への急速に高まる要求に対応し、ITを進化させる必要性をかつてないほど認識しています。医療、物流、小売、金融サービス、行政、教育など、ほとんどあらゆる業界が、運用上の安定性を維持しつつ、不可欠なアプリケーションおよびサービスへのより高速かつ広範なアクセスに対する要求を満たすべく、リアルタイムで適応しようとしています。たとえば、通信業界では、トラフィックは世界の一部地域で50%以上も急増しています。この急増に伴い、通信事業者やサービス・プロバイダーは設備能力を拡張し、5Gの導入とエッジ・コンピューティングを加速させており、その結果、ネットワークおよびクラウド・インフラストラクチャの即応性に関する検討が進められています。

Red Hatは、こうしたニーズを満たすために必要なテクノロジーは、旧来のソフトウェア・スタックに結び付いたものではなく、高価なプロプライエタリ-・テクノロジーに根差すものでもないと考えています。むしろ、答えはオープンソースのイノベーションによってもたらされるのであり、エッジおよびオンプレミスのデータセンターからマルチ・パブリッククラウドまで、あらゆる環境で組織がクラウドネイティブなプラットフォームを利用できるようにすることが重要です。LinuxやKubernetesのようなオープンソース・テクノロジーを利用すれば、組織は将来のニーズに対応し常に業界の先端を行く上で役立つイノベーションにアクセスできるだけでなく、プロプライエタリ-・ベンダーが提供できるよりも高い柔軟性を活かし、IT環境全体にわたって従来の運用を自動化し、適応させ、スケーリングすることができます。

従来型アプリケーションとクラウドネイティブなアプリケーションをコアからエッジまで統合的に管理

オープンソース・コミュニティにおけるRed Hatのリーダーシップは、マーケティングや利便性の向上を目的としたものではありません。Kubernetesでは、Red HatはGoogleと並んで初期からのコントリビューターであり、依然としてKubernetesに対する第2位の企業コントリビューターです。Red Hatは、Kubernetesと関連コミュニティにおいて基幹テクノロジーの進歩を後押しし、この業界横断的なITの進化を可能にしています。

Red Hatは、Red Hat OpenShiftによってエンタープライズKubernetesプラットフォームを初めて提供し、お客様が既存の従来型アプリケーションをサポートしつつクラウドネイティブなアプローチを取り入れることを可能にしました。Red Hat OpenShiftは、この他社にはないアプローチによって、あらゆる業界のお客様から信頼を得ています。従来型アプリケーションとクラウドネイティブなアプリケーション間の障壁をさらに取り払うため、Red HatはOpenShift上で新しいワークロードの実行を可能にし、あらゆる環境のお客様のニーズに対応する新たな機能を提供します。

Red Hatは本日、以下のことを発表しました。

OpenShift virtualizationをRed Hat OpenShift内でテクノロジー・プレビューとして提供します。これはKubeVirtオープンソース・プロジェクトから派生した新機能です。この機能により、組織は仮想マシンで構成されるアプリケーションやコンテナおよびサーバーレス・アプリケーションを、クラウドネイティブなワークロードと従来型ワークロードを統合する1つの最新プラットフォーム内ですべて開発、デプロイ、および管理することができます。一部のベンダーはプロプライエタリ-な仮想化を存続させようと、Kubernetesおよびクラウドネイティブな機能を制限することで旧式のテクノロジー・スタックを保護しようとしていますが、Red Hatは逆のことを行っています。従来型のアプリケーションスタックをオープン・イノベーションのレイヤーに引き上げることにより、お客様がプロプライエタリ-・ベンダーの都合に左右されることなく、独自のペースで真の変革を進めることができるようにしています。OpenShift仮想化の新しいコンテナネイティブな仮想化機能の詳細については、こちらをご覧ください。

Red Hat OpenShift 4.4は、業界をリードするエンタープライズKubernetesプラットフォームの最新バージョンであり、Kubernetes Operatorの簡潔性と規模に基づいて開発されています。Kubernetes 1.17にベース変更されたOpenShift 4.4は、開発者中心のプラットフォーム・メトリクスのビューとアプリケーション・ワークロードのモニタリング、Red Hat Operator用の統合のモニタリング、ハイブリッドクラウド全体にわたって特定のアプリケーションに使用されるリソースおよびコストを評価するためのコスト管理などを導入します。Red Hat OpenShift 4.4の新機能の詳細については、こちらをご覧ください。

大規模な分散型の実働Kubernetesクラスタ全体にわたってクラウドネイティブなアプリケーションを実行する際の管理上の課題に対処するため、Red Hatは新しい管理ソリューションも提供します。Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetesは、間もなくテクノロジー・プレビューとして提供されます。あらゆる規模のOpenShiftクラスタをモニターおよびデプロイするための簡素化された単一の管理ポイントを提供し、ポリシー主導型のガバナンスとアプリケーションのライフサイクル管理を実現します。Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetesの詳細については、こちらをご覧ください。

あらゆる環境でイノベーションの基盤を提供

イノベーションは新しいテクノロジーの提供にとどまるものではありません。これらのソリューションは、Red Hatのオープン・ハイブリッドクラウド・ポートフォリオ全体と同様に、ソフトウェア、ハードウェア、およびサービスをサポートする包括的なエコシステム、ならびにオープン・イノベーションの統合および運用におけるRed Hatの広範な専門技術によって支えられます。また、Red Hatは、これらの新ソリューションを含む製品ポートフォリオ全体について長期的なエンタープライズ・クラスのライフサイクルを維持することにより、稼働の確実性を提供します。

Red Hatは下記のようなハイブリッドおよびマルチクラウド・フットプリント全体にわたって包括的にイノベーションを提供するため、これらの新機能は1つのハードウェアや1社のクラウドプロバイダーに左右されることはありません。

  • すべての主要なパブリッククラウドプロバイダー(Amazon Web Services、Google Cloud Platform、IBM Cloud、Microsoft Azure)や多数の特化型のクラウドプロバイダー
  • OpenShift Dedicated、Azure Red Hat OpenShift、およびIBM Red Hat OpenShift Kubernetes Serviceを通じたマネージド・ソリューション。組織がインフラストラクチャ管理の負担なくエンタープライズKubernetesの利点を活かすことを可能にします
  • 複数のコンピューティング・アーキテクチャー(x86、IBM Power、メインフレームなど)のサポート

これらの新テクノロジーに加えて、Red Hatは従来のインフラストラクチャを組織が最大限に活用できるように支援するソリューションも提供しています。これには次の内容が含まれます。

  • Red Hat Insightsの機能強化。サービスとして提供されるRed Hatのプロアクティブなセキュリティおよびリスク管理ソリューションであり、ITチームは潜在的な問題を実働システムやエンドユーザーに影響が及ぶ前に、容易に検出、診断、および是正することができます。Red Hat Insightsはアドオンではなく、サポート対象のすべてのRed Hat Enterprise Linuxサブスクリプションにデフォルトでご利用いただけます。
  • Red Hat Ansible Automation Platformは、時間がかかる手動の作業を自動化することにより、増大するネットワーク要求およびインフラストラクチャのフットプリントの複雑さに対処することを容易にし、ITチームがサービスのアップタイムにとどまらず、お客様やエンドユーザーのニーズを効果的に満たす上で役立ちます。

Red Hatのトレーニングと認定資格を利用すれば、ITチームは接続性のニーズの変化に伴ってスキルセットを迅速に拡張することができます。エンタープライズKubernetesの基本に関する学習から通信アーキテクチャー分野の認定資格の取得まで、ITスタッフが新しい専門技術と経験を身に付け、ますます重要性を増すネットワークを効果的に運用できるように、Red Hatのエキスパートが支援します。

 

サポートコメント

Red Hat 社長兼CEO ポール・コーミア

「おそらくかつてないほどに、あらゆる組織で固有のニーズが切実な焦点となっています。過酷なサービス要求に合わせて運用を迅速に拡張することが必要な場合もあれば、コアITの運用を強化し維持することを目指している場合もあります。Red Hatは、個々のニーズに対処するためのテクノロジーを提供するだけでなく、柔軟性に優れた完全にオープンなソリューションセットをお客様に提供することにより、それぞれの環境で必要な機能を導入してお客様のニーズに応えています。これには、世界をリードするエンタープライズLinuxプラットフォームによる運用の安定性向上や、業界をリードするエンタープライズKubernetesプラットフォームによるクリティカルな要求に応じたサービスの迅速な拡張などが含まれます。当社はこれらすべてを、独自の専門技術や経験、および直接のお客様のみならず世界のコミュニティ全体を支援するというコミットメントによって支えています。」

 

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