Red Hat OpenShift:ハイブリッドクラウド向けのコンテナ・テクノロジー

組織には、かつてない速さでアプリケーションの提供や変革を行うことが求められています。しかし新しいアプリケーションを構築したり、既存のアプリケーションをモダナイズしたりしながら、さまざまなアーキテクチャやフレームワークにまたがるアプリケーション・ポートフォリオを管理するのは容易ではなく、かなりの時間がかかる可能性があります。クラウド・プラットフォームは、アプリケーションの革新と運用効率のバランスを確立する上で重要な役割を果たします。

Red Hat® OpenShift® は、エンタープライズ向けの Kubernetes コンテナ・プラットフォームで、世界中の企業がハイブリッドクラウドで革新的なアプリケーション・エクスペリエンスを構築、デプロイ、実行、管理、保護するのに役立ちます。複数のアーキテクチャとフレームワークにまたがってアプリケーションの組み合わせを管理することは容易ではありませんが、Red Hat OpenShift は、インフラストラクチャ全体にセキュリティ、管理、自動化作業という複数のレイヤーを提供し、継続的で大規模なイノベーションに一貫性をもたらします。Red Hat OpenShift を使用すると、開発者チームと運用チームは、組織が現在のビジネスニーズを満たし、将来にも備えられるような競争力を持つために必要なツールとサービスを利用できます。 

Red Hat はマネージドサービスおよびセルフマネージド・サービスのオプションも提供しており、Red Hat OpenShift のデプロイ先とその方法について、お客様のニーズに応じて柔軟に選択することができます。これらのオプションはどちらも Red Hat Enterprise Linux® およびコア Kubernetes の同じ基盤でサポートされます。

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図 1. Red Hat OpenShift デプロイメントオプション


マネージドサービスによって、クラウドへの投資からより多くの価値を創出する

Red Hat OpenShift をマネージドサービスとして実行すると、運用上の複雑さが軽減されるため、開発者は価値のあるアプリケーションの構築、起動、スケーリングを迅速に実行することに集中できるようになります。

  • 価値の創出を迅速化:アプリケーションを数分でデプロイし、必要に応じて複数のクラウドやリージョンに拡張できるため、インフラストラクチャではなくイノベーションに注力できます。 
  • 信頼性を犠牲にすることなく複雑さを軽減:24 時間年中無休のエキスパートによるサイト信頼性エンジニアリング (SRE) サポートと 99.95% のサービスレベル契約 (SLA) によって完全に管理およびサポートされている、エンタープライズ・コンテナ・テクノロジーを活用できます。 
  • ハイブリッドクラウドを構築:主要なクラウドプロバイダーを選択でき、一貫性のある OpenShift エクスペリエンスを活用できます。

Red Hat OpenShift マネージドサービスのオプションは次のとおりです。

  • Red Hat OpenShift Service on AWS:共同サポートによるサービスで、AWS でネイティブに動作します。ユーザーは Amazon のパブリッククラウドで Kubernetes アプリケーションを迅速かつ容易に構築、デプロイ、および管理できます。
  • Azure Red Hat OpenShift:共同で開発されたサービスで、Microsoft Azure で動作します。マイクロソフトと Red Hat によって管理およびサポートされており、規制コンプライアンスを強化できます。
  • Red Hat OpenShift on IBM Cloud:IBM Cloud のエンタープライズ・スケーラビリティおよびセキュリティを利用して、マネージドパブリッククラウド・サービスで OpenShift ベースのワークロードをサポートし、応答性と信頼性を向上させます。
  • Red Hat OpenShift Dedicated:AWS と Google Cloud Platform で動作し、これらの主要なクラウドプロバイダーのマルチクラウド環境全体でアプリケーションをサポートします。

セルフマネージド Red Hat OpenShift でコンテナを制御する 

セルフマネージド型 Red Hat OpenShift の OpenShift デプロイメントはより柔軟で、より詳細な制御が可能です。プライベートクラウド、パブリッククラウド、ベアメタル、またはエッジにデプロイできます。長期的なサポートによってライフサイクルに柔軟性がもたらされるため、Red Hat OpenShift の次のバージョンへのアップグレードの時期はユーザーが選択できます。

セルフマネージド・バージョンの Red Hat OpenShift に含まれるものは次のとおりです。

  • Red Hat OpenShift Kubernetes Engine:Red Hat Enterprise Linux CoreOS 上でエンタープライズ向け Kubernetes の基盤となるセキュリティを重視した機能を提供し、ハイブリッドクラウド環境でコンテナを実行できます。
  • Red Hat OpenShift Container Platform:Serverless、Service Mesh、Pipeline などの運用および開発チーム向けの豊富なサービスやツールを提供します。OpenShift Container Platform を活用する組織は、ハイブリッドクラウド戦略を採用して、クラウドネイティブなアプリケーションの構築を開始できます。この実績あるプラットフォームには、開発者がアプリケーションを迅速かつ俊敏にコーディングできるようにし、IT 運用チームには柔軟性と効率性をもたらす、一連のサービスが含まれています。 
  • Red Hat OpenShift Platform Plus:OpenShift Container Platform の機能をベースに、高度なマルチクラスタ・セキュリティ機能、DAY-2 管理機能、グローバル・コンテナレジストリを備えています。OpenShift Platform Plus を使用することで、組織はオープン・ハイブリッドクラウド環境やアプリケーションライフサイクルにおいて、より一貫性のある方法でアプリケーションを保護し、管理することができます。
     
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図 2. Red Hat OpenShift ポートフォリオの概要

 

広範なパートナーエコシステムを利用する 

Red Hat 認定ハードウェアおよびソフトウェアパートナーは、Red Hat OpenShift と統合された任意の DevOps ツールをサポートします。IBM が運営する Red Hat Marketplace は、最新のネットワーキング、人工知能および機械学習 (AI/ML) テクノロジー、ハードウェア、独立系ソフトウェアベンダー (ISV) ソリューションへのアクセスを提供し、データベース、ランタイム、ビッグデータなどのコア機能をサポートします。レガシーアプリケーションの移行から新しいクラウドネイティブ・アプリケーションの開発に至るまで、当社のパートナーは、Red Hat OpenShift のみならず Red Hat ポートフォリオ全体についてのトレーニングと認定を受けており、ハイブリッドクラウド環境に必要なサポートと柔軟性を提供します。

高度なセキュリティおよび管理ソリューションが可能にする確実な作業 

Red Hat OpenShift には、すべての Kubernetes クラスタに対応する幅広いセキュリティ機能一式が組み込まれています。Red Hat Advanced Cluster Security for KubernetesRed Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes は、マネージド型とセルフマネージド型の両方の Red Hat OpenShift で利用可能です。インフラストラクチャとワークロードのセキュリティを強化し、Kubernetes ドメイン全体の可視性を拡張します。 

高度なセキュリティとマルチクラスタ環境の管理を備え、 OpenShift Platform Plus は Red Hat Advanced Cluster Security for Kubernetes、Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes、および Red Hat Quay の機能を統合し、ハイブリッドクラウド全体で DevSecOps をサポートします。

Red Hat OpenShift を使い始める

Red Hat OpenShift の詳細は openshift.com/try をご覧ください。

Red Hat OpenShift Dedicated は、ユーザー提供の AWS インフラストラクチャで動作する AWS (Amazon Web Services) マネージドサービスとしても利用できます。

ユーザー提供の Google Cloud Platform (GCP) または AWS インフラストラクチャで動作する Red Hat マネージドサービス。

サポートされているインフラストラクチャのオプションと設定については、docs.openshift.com を参照してください。