クラウドを最大限に活用するには、技術者は新しい方法でアプリケーションにアプローチする必要があります。
マイクロサービスとコンテナの発展に伴い、開発者がソフトウェアを設計、構築、実行する方法は大幅に変化しました。このような先進的アーキテクチャでは新しいプリミティブが使用されますが、大半の開発者、技術リーダー、アーキテクトが慣れ親しんでいたものとは異なる手法が必要になります。この情報満載のガイドでは、著者である Red Hat の Bilgin Ibryam (ビルギン・イブラハム) と Roland Huß (ローランド・フス) が、Kubernetes でのクラウドネイティブ・アプリケーションの設計および実装において共通する、再利用可能な要素、パターン、原則、およびプラクティスについて詳しく説明しています。
Kubernetes のようなシステム上で重要なビジネスサービスの提供を開始する場合、試行錯誤による学習は単純に時間がかかりすぎ、ダウンタイムや中断などの非常に現実的な問題が生じます。……Kubernetes パターンを使用すると、私たちが Kubernetes を構成する API やツールに込めたそれまでの経験から学ぶことができます 。
各パターンには、問題の説明と、Kubernetes を活用した推奨ソリューションが記載されています。多くのパターンには、具体的なコードサンプルも補足として用意されています。この e ブックは、Kubernetes の基本概念に習熟し、共通クラウドネイティブ・パターンの習得を目指す開発者向けです。
次の 6 種類の Kubernetes パターンについて説明します。
基本
コンテナベースのクラウドネイティブ・アプリケーションを構築するための中核的な原則と手法について説明します。
動作
さまざまなタイプのコンテナとプラットフォームの相互作用を管理するためのコンセプトを、より詳しく説明します。
構造
Kubernetes プラットフォームの最小構成要素である Pod 内でコンテナを編成します。
構成
アプリケーション構成を Kubernetes で処理する方法を考察します。
高度
オペレーターによるプラットフォームの拡張など、さらに高度なトピックを扱います。
セキュリティ
Kubernetes で実行されるアプリケーションをハードニングし、安全性を高めるためのパターンを考察します。