旭鉄工、製造ライン遠隔モニタリングシステムにRed Hat JBoss BRMSを採用

稼働状況のIoTによる見える化で生産性の向上・大幅なコスト削減を実現

東京 -

レッドハット株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:望月 弘一、以下:レッドハット)は本日、旭鉄工株式会社(本社 愛知県碧南市 代表取締役社長:木村 哲也、以下:旭鉄工)のライン遠隔モニタリングシステムに、Red Hat JBoss BRMSが採用されたことを発表しました。

旭鉄工は、主にトヨタ自動車および関係企業に自動車用部品の粗材から完成品までを一貫生産しており、エンジン用部品、トランスミッション用部品、ブレーキ部品、サスペンション用部品、ボディ用部品の製造を行っています。

多くの生産ラインを抱える同社は、売り上げ増に伴う工場スペース不足の解消や、自動車部品業界での競争力向上のため、設備および人の生産性を高めることが急務となっていました。このような状況の中、生産ラインの稼働状況を見える化するために社内の有志メンバーで独自にRaspberry Piと無線通信を用いたライン遠隔モニタリングシステムを開発し使用を開始しました。しかし、モニタリング台数が増えた時の処理能力や、複雑・高度化するシステムの拡張性・汎用性、トラブル時のサポートの不安が問題となってきました。

これら課題の抜本的な解決を可能にする、管理が容易で柔軟性の高いシステムへの刷新を目指していた同社は、ビジネスルールマネジメントシステムで高い実績を誇るRed Hat JBoss BRMSに着目し、パートナーとしてレッドハットを選択しました。Red Hat JBoss BRMSのルールエンジンは、その高い価格性能比で国内ではデファクトスタンダードとなっており、AI(人工知能)として、プランニング、推論、探索、およびエキスパートシステムの提供が可能です。

同社では、カスタマイズが容易で、リアルタイムでの異常検知が可能となるBRMS中心の構成へシステム変更を行いました。また、短期間での導入を目指して、アジャイル開発を可能にする開発手法であるDevOpsの手法を用いて開発されました。

本システムの導入により、モニタリングラインの増設や更新時毎の設定変更もRed Hat JBoss BRMSの意思決定表上で容易に実現できるようになり、変更要求にも迅速に対応できるようになりました。また、処理能力も上がり、システム全体の信頼性が向上しました。

システムの導入により、製造ラインの稼働状況がリアルタイムに把握できるようになり、現場における改善がしやすくなりました。設備停止発生要因の低減による可動率の向上や、サイクルタイム(製品を1つ加工する時間)の短縮により生産性が向上しました。これにより、予定していたライン増設が不要になり、大幅な設備投資の削減とスペースが節減できました。また、平日の残業時間や休日出勤が減少し、労務費の大幅な削減にもつながっています。

 

サポートコメント

旭鉄工株式会社 代表取締役社長 木村 哲也氏

「Red Hat JBoss BRMSを活用することで、管理が容易で柔軟性の高いモニタリングシステムへ刷新することができました。製造ラインの信号をとらえ、生産状況をリアルタイムに把握することで、現場から管理者までが様々な改善につなげることができます。この新IoTシステムの利用により、製造ラインの可動率の向上やサイクルタイムの短縮により生産性が向上するなど、大きな効果を挙げています。」

 

レッドハット株式会社 代表取締役社長 望月 弘一

「今回、生産現場の活性化と、ものづくりの究極の最適化に向けて、Red Hat JBoss BRMSを最適解として採用していただいたことを誇りに思っております。弊社コンサルタントも、一丸となって同社のライン遠隔モニタリングシステム実現に向け力を尽くさせていただきました。旭鉄工様のIoT事例は、レッドハット全体としても世界に誇れる前例となりました。」

 

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