Red Hatとボストン大学が重要なパートナーシップを発表オープン・ハイブリッドクラウドの研究と大規模運用の促進を目指す

  • Red Hatは、Mass Open Cloud(MOC)を含む、オープンリサーチ・クラウド・イニシアティブを形成する数件の重要なオープンソース・プロジェクトでイノベーションの促進を支援するために5億5190万ドル分のソフトウェア・サブスクリプションをボストン大学に寄贈
  • Red Hatとボストン大学は、オープンソース・テクノロジーの革新的な研究と教育を推進するため、協業を更新および拡張し総額2000万ドルの新しい5年間の契約を締結
東京 -

[ノースカロライナ州ローリー–RED HAT SUMMIT 2021年4月27日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳

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ボストン大学とRed Hatの従来の協業を更新および拡張し、オープンソーステクノロジーとクラウドシステムの研究、教育、および協業を推進できることを嬉しく思います。

ボストン大学 学長 Robert A. Brown博士

オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.(以下Red Hat)と、国際的に評価の高い高等教育/研究機関であるボストン大学(以下BU)は本日、オープンソースプロジェクト、コミュニティ、およびハイブリッドクラウド運用の教育と研究への資金提供を補助するための協業の拡張を発表しました。これらの作業を促進するために、Red Hatは5億5190万ドル相当のソフトウェア・サブスクリプションをBUに寄贈するとともに、BUのRed Hat Collaboratoryの下で研究を支援し協業を深化させるための取り組みを2000万ドルで更新および拡張すると発表しました。

大規模なハイブリッドクラウド運用が多数の業界にわたって組織の重要な焦点となっている中で、Red Hatは次世代の革新の実現に役立つリソースの提供に取り組んでいます。オープンソースとハイブリッドクラウド・テクノロジーに関するRed Hatの膨大な知識と、研究とテクノロジーを組み合わせて現実の業界の課題を解決するBUのリーダーシップの組み合わせによって、このパートナーシップはクラウドベースのテクノロジーおよび関連するオープンソース・プロジェクトの革新を早めるための基盤を築くとともに、IT専門家の次の波で必要になる重要なスキルを育成します。

オープンソースクラウド革新を推進

サブスクリプションの寄贈によって、複数の大学の研究者がRed Hat Enterprise LinuxRed Hat OpenShiftRed Hat OpenStack PlatformRed Hat VirtualizationRed Hat Ceph Storageを含むRed Hatのオープン・ハイブリッドクラウド・テクノロジーを利用し、ベネフィットを得ることが可能になります。これによって、オープンクラウド研究により大きな影響を与えるためのリソースがBUとそのパートナー(ハーバード大学、マサチューセッツ大学、およびマサチューセッツ・グリーン・ハイパフォーマンス・コンピューティング・センター(MGHPCC)のその他のメンバーなど)に提供されます。MGHPCCのメンバーは、新しいクラウドベースのテクノロジーをより迅速に実現し、既存のサービスをより効率的で利用しやすいものにすることが可能になり、コンピュータサイエンスを含む、より広い研究分野にわたる研究の促進に役立ちます。 3年間にわたって配分されるこのサブスクリプションは、Mass Open Cloud(MOC)New England Research Cloud(NERC)Northeast Storage Exchange(NESE)Open Cloud Testbed(OCT)Open Storage Network(OSN)を含む、オープン・クラウドリサーチ・イニシアティブを形成する相互に関連した一連のプロジェクトの発展にも役立ちます。これらのプロジェクトの発展はコンピューティングと人工知能運用(AIOps)の研究の進歩に貢献し、クラウド研究に関する卓越した地域のセンターが作られることになります。また、オープンソース・コミュニティがクラウド・インフラストラクチャに関する運用知識を育成するための、安定した利用しやすいスペースが提供されます。 これらのプロジェクトは、すでに以下のような大きな影響を与えています。

  • オープンソース・ストレージ、オペレーティングシステム、およびセキュリティ・プロジェクトに対する重要な貢献。
  • ボストン小児病院との協業によるChRIS研究統合サービスなどの重要な進歩の開発。ChRISはRed Hatのテクノロジーを使用してMOC上で開発されたウェブベースの医療画像プラットフォームで、全世界の臨床医と放射線科医の間でリアルタイムの共同作業を可能にするように設計された、分散型のユーザーインタフェースを提供します。
  • 新しいクラウド・コンピューティング・プラットフォームの研究と開発のための全国的クラウド・テストベッドであるOCTの開発資金を支援するための米国立科学財団(NSF)コンピュータネットワークシステム部からの最近の援助を含む、その他の研究資金提供。
  • 教育スキルのギャップを埋め、学生や大学院生が最上級の業界標準オープンソースソフトウェアを使って作業できるようにするための取り組み。

研究と教育に対する継続的な取り組み 2017年に、クラウド・コンピューティング、機械学習、オートメーション、ビッグデータを含む、オープンソースおよび新興テクノロジー分野の研究と教育を促進するために、Red HatはBUとの共同研究および教育契約を発表し、これは現在Red Hat Collaboratoryと呼ばれています。本日の発表で、Red Hatはこの助成を5年間にわたる総額2000万ドルへと拡大します。 Red Hat Collaboratoryはボストン大学のHaririコンピューティングおよび計算科学・工学研究所内に設けられ、クラウド・コンピューティング・エコシステムのあらゆる層を対象に、研究、教育、および技術開発分野の統合イニシアティブを先導する役割を担っています。この拡張された契約には、以下の計画が含まれます。

  • ハイブリッドクラウド大規模運用自動化の研究を目的とする共同運営の研究センターの設立。このセンターはRed Hatの運用エンジニア、BUの研究者、教職員、学生を一箇所に集め、オープンリサーチ・クラウド・イニシアティブによって生成されたクラウド運用データを使用して運用とシステムの研究を推進します。
  • オープン・ハイブリッドクラウドのスケーリングに焦点を合わせた、Red Hat大学院フェローを含むBUの教職員と学生研究者に対するRed Hat Collaboratoryのサポートの拡張。Red Hat大学院フェローは、Red Hatのエンジニアと協力して自分たちの仕事をオープンソースにとって有意義なものにし、「ビッグアイデア・イニシアティブ」をアップストリーム・プロジェクトへと推進するために貢献します。このプログラムには、Red Hatの拡張されたボストンの施設における夏期インターンシップが含まれます。2017年の最初の契約以来、このパートナーシップは11人のBU教職員による研究に資金を提供し、22人以上の大学院生と50人近い学部学生が参加してきました。このプログラムを通して、数十人のBU卒業生がRed Hatに就職しました。
  • Operate Firstプロジェクトの継続的作業を通したBUの学生に対する教育の一環としてのオープンソース開発のサポートおよびクラウド・ソフトウェアの開発と運用を行う機会の提供。このイニシアティブは、ソフトウェア開発のプラクティスを変化させることを目的としており、開発中にそのソフトウェアを運用することを重視しています。この一連のプラクティスでの研究と教育はオープンソース開発を変化させ、教育の一部としてクラウド・ソフトウェアの開発と運用の方法を学ぶ機会をBUの学生に提供することになります。

サポートコメント

ボストン大学 学長 Robert A. Brown博士
「Red Hat Collaboratoryとオープンリサーチ・クラウド・イニシアティブは、学術研究者とオープンソース・コミュニティが作業に取り組むことのできる独自の環境を生み出しています。クラウドは、学際的かつ業界横断的な革新を必要とする喫緊の社会の課題に対応するために、研究方法を変革しています。ボストン大学とRed Hatの従来の協業を更新および拡張し、オープンソーステクノロジーとクラウドシステムの研究、教育、および協業を推進できることを嬉しく思います。」

Red Hat 社長兼CEO ポール・コーミア
「Red Hatは、オープン、ハイブリッドクラウド・テクノロジーによってインパクトのあるソリューションを実現するためにボストン大学で行われている作業に熱意を持って取り組み続けています。BUとの協業を拡張することによって、Mass Open Cloudなどのオープンリサーチ・クラウド・イニシアティブ内のプロジェクトに関する画期的な作業の推進を支援できます。両者が協力することによって、将来の好ましいアーキテクチャおよびデプロイメント・モデルとしてハイブリッドクラウドへと業界が移行する中で、現実の課題を解決する次世代のオープンソース・テクノロジーの実現に貢献できます。」

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