[ノースカロライナ州ローリー - 2024年8月26日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳
オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.(以下、Red Hat)は本日、Red Hat OpenStack Platformの次期メジャーリリースとなるRed Hat OpenStack Services on OpenShift*の一般提供開始を発表しました。これは、企業、特に通信サービスプロバイダーが、従来のネットワークとクラウドネイティブなネットワークを、単一の最新ネットワークファブリックに統合するうえで大きな前進となります。Red Hat OpenStack Services on OpenShift によって、組織は仮想化戦略を見直すための新たな道を切り開き、クラウド環境の拡張、アップグレード、リソースの追加を簡単に行えるようになります。
通常、企業は大規模に事業を展開しており、サービスを提供する業界が変化するにつれて、常に新たなレベルの複雑さを管理することが求められています。それをより効果的に行うには、アプリケーションがどこにあってもリソース使用を最適化できる高性能アーキテクチャを提供し、自動化されたリソーススケーリングでエッジに向けて拡張できる、最新のネットワークインフラを構築する必要があります。こうした目標を達成するためには、基盤となるインフラストラクチャにおいて、従来の仮想化アプリケーションと最新のクラウドネイティブ・アプリケーションを融合できるようにする必要があります。
Red Hat OpenStack Services on OpenShift を使用すると、企業はコアからエッジまで、仮想化アプリケーションとクラウドネイティブ・アプリケーションのデプロイを高速化して簡素化できるようになり、複雑さを一か所で管理できるようになります。Red Hat OpenStack Services on OpenShift は、Red Hat OpenStack Platform 17.1**と比較すると4倍の速さでコンピュートノードをデプロイできます。その他のメリットは次のとおりです。
- Ansibleとの統合により、市場投入までの時間を短縮
- Red Hat OpenShiftで実行されるKubernetesネイティブのポッドを管理できるスケーラブルなOpenStackコントロールプレーン
- コントロールプレーンとライフサイクル管理のための2日目の運用を簡素化
- コスト管理の向上と、サードパーティプラグインの選択とリソースの仮想化の自由度を改善
- コントロールプレーンのセキュリティとコンプライアンススキャンを改善し、ロールベースのアクセス制御によって通信とメモリキャッシュを暗号化
- 可観測性ユーザーインターフェイス、クラスタ可観測性オペレーター、OpenShiftクラスタロギングオペレーターによって、ハイブリッドクラウドの健全性の理解を促進
- AIに最適化されたインフラストラクチャがハードウェアアクセラレーション技術をサポートすることで、AIタスク専用のハードウェアのシームレスな統合と効率的な利用実現を支援
Red HatはOpenStackに対する積極的な取り組みと投資を続けており、OpenStackはプロジェクトレベルでも製品レベルでも主要な貢献を果たしています。また、OpenStackは特に通信分野における大規模なITインフラストラクチャにとって不可欠なコンポーネントであり、今回の進化によって、組織がOpenStackフットプリントを展開、管理、維持する方法の改善が可能になります。
通信サービスプロバイダー向けの信頼性の高いサポート
通信サービスプロバイダーが目標を迅速に達成できるように、Red Hat はデプロイメントのあらゆる段階で専門知識を提供します。お客様が OpenStack を初めて導入する場合でも、レガシーエステートから移行する場合でも、Red Hat はお客様のチームに合わせたトレーニングを提供し、社内の技術的な専門知識を迅速に構築できるようにします。同社のコンサルティング・サービスは、運用上のリスクを最小限に抑えることに重点を置きながら、通信会社特有の環境におけるプロジェクトの計画と展開を支援します。さらに、Red Hat のテクニカルアカウントマネージャーは、OpenShift 上の Red Hat OpenStack Services のライフサイクルを通じて継続的なガイダンスとアドバイスを提供し、スムーズで安全な実装を支援します。
このような状況は、今後数年間でさらに動的で複雑なものになるとみられます。Red Hat OpenStack Platform とRed Hat OpenShiftをさらに融合させることで、Red Hatは通信サービスプロバイダーが現在直面している問題を解決できるように支援を続けるとともに、AIを活用し、エッジで成功をもたらし、オンデマンドで拡張できるインテリジェントなネットワークが提供する機会を最大限に活用できるよう、環境を整えていきます。Fortune 500にランクインしている通信会社の94%がRed Hatを利用しています***。そのことからも、ネットワークをサポートして最新化するRed Hatの能力が実証されています。Red Hat OpenStack Services on OpenShift を利用することで、通信サービスプロバイダーは新しいサービス、アプリケーション、収益源の拡大を実現し、5G 以降に向けてビジネスを推進することができます。
*Red Hat OpenStack Services on OpenShiftは、Red HatカスタマーポータルではRed Hat OpenStack Platform 18と表記される場合があります。
**Red Hatラボで測定、2024年4月
***Red Hatの顧客データおよびフォーチュン・グローバル500リスト、2023年9月
サポートコメント
Red Hat グローバルエンジニアリング担当シニアバイスプレジデント兼最高技術責任者 Chris Wright (クリス・ライト)
「Red HatのOpenStackに対する献身的な取り組みは、プロジェクトへの多大な貢献、OpenStackコミュニティにおけるリーダーシップ、そしてエンタープライズグレードのOpenStackソリューションをお客様に提供することによって実証されています。この取り組みは、お客様のニーズの変化に合わせて進化する必要があり、Red Hat OpenStack Services on OpenShift は、OpenStack のお客様に、より統合された柔軟なアプリケーションプラットフォームを提供するのに役立ちます」
KDDI コア技術統括本部 ネットワーク開発本部副本部長兼キャリアクラウド開発部長 前原 剛氏
「KDDIは長年にわたりRed Hat OpenStack PlatformとRed Hat OpenShiftの両方を使用してきましたが、新たな進化に期待しています。これらのソリューションにより、新しいサービスやアプリケーションを迅速かつ柔軟に開発してデプロイできるようになりました。今回の統合により、KDDIのような組織は、コアからエッジに至るまで最新化して、複雑性を管理できるようになります」
Spark New Zealand テクノロジーオートメーションおよびサービス責任者 Nilay Rathod (ニレイ・ラソッド)氏
「Sparkは、Red HatがRed Hat OpenStack Platformを進化させ続けてくれていることを嬉しく思っています。Red Hat OpenStack Services on OpenShift は、当社の通信インフラのさらなる強化をサポートし、より優れた柔軟性、拡張性、レジリエンスをもたらしてくれます。Red Hatとのコラボレーションでイノベーションを継続的に推し進めることにより、お客様に優れたパフォーマンスと信頼性を提供することができるのです。私たちはともに、ニュージーランドのワイヤレスモバイルネットワークの未来を築いています」
その他のリソース
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エンタープライズ向けオープンソースソフトウェア・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hatは、コミュニティとの協業により高い信頼性と性能を備えるLinux、ハイブリッドクラウド、コンテナ、Kubernetesなどのテクノロジーを提供しています。お客様の新規および既存のITアプリケーションの統合、クラウドネイティブ・アプリケーションの開発、業界をリードする当社のオペレーティング・システムによる標準化、および複雑な環境の自動化/セキュリティ確保/管理をお手伝いします。受賞歴を誇るサポート、トレーニング、およびコンサルティング・サービスにより、Red Hatはフォーチュン500企業に対する信頼すべきアドバイザリーとなっています。クラウドプロバイダー、システムインテグレーター、アプリケーションベンダー、お客様、およびオープンソース・コミュニティの戦略的パートナーとして、デジタルの未来に備えるための準備を支援します。
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