[ノースカロライナ州ローリー– 2021年2月24日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳
OpenShift Virtualizationのおかげで当社は仮想化されたワークロードをコンテナに移行することが可能となっており、Red Hat OpenShiftによって、単一の管理プレーンからこれらのワークロードを継続的にサポートできるようになっています。
オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.は本日、業界をリードするエンタープライズ向けKubernetesプラットフォームの最新バージョンであるRed Hat OpenShift 4.7を発表しました。アプリケーションのモダナイゼーションを簡素化し、促進するよう設計されたこのRed Hat OpenShiftの最新バージョンは、Kubernetes 1.20をベースとしており、ITチームが従来型アプリケーションをクラウドネイティブなものと統合する際の負担を取り除くのに役立ちます。これらの新しい機能は全て、Red Hat OpenShiftがオープン・ハイブリッドクラウドで提供する一貫性のあるプラットフォーム上に構築されています。
競争上の脅威への対応、ビジネスの拡大、あるいは消費者心理への対応を行うか否かにかかわらず、アプリケーションのモダナイゼーションに関する戦略を持つことは企業にとって不可欠です。IDCによれば、「アプリケーション・モダナイゼーションサービスの提供者は、組織がアプリケーション・ポートフォリオの取り組みの一部としてモダナイゼーションをどの程度優先しているか理解し、それと同時に、組織がアプリケーションに対する様々なモダナイゼーション戦略にどのように取り組んでいるかを把握しなければなりません。」 Red Hatは、大混乱に陥ることなく既存のIT投資を捨てる機会を得られる組織はほとんどないこと、そして、組織によるアプリケーションのモダナイゼーションのための戦略には、どんな場合にも通用するような万能の戦略など存在しないことを知っています。
Red Hat OpenShift は、個別のエンタープライズのニーズに合うよう、アプリケーションのモダナイゼーションや移行のための多様な機能を提供しています。最新のリリースでは、レガシーアプリケーションを新しいマイクロサービス・ベースのアーキテクチャに移行するためのモダナイゼーション・ツールを拡張し、イノベーションを鈍化させることなく業務効率を向上させるために全アプリケーションにわたって管理の一貫性を推進しています。
従来型のワークロードをKubernetesに移行
Red Hat OpenShift 4.7には、最新版のOpenShift Virtualizationが含まれています。2020年7月の初版がリリースされたOpenShift Virtualizationは、組織が従来型とクラウドネイティブなインフラストラクチャの間にあるアプリケーションの壁を取り払い、分散されたリソースに対する管理を拡大できるように作られています。新しい機能や改善内容には、次のようなものが挙げられます。
- 既存のバーチャルマシンをRed Hat OpenShiftにインポートする能力
- ワンクリックでVMを作成するためのテンプレート
- Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetesとの統合。これによりバーチャルを含め、アプリケーションのデプロイに対するポリシーやガバナンスを強化
Red Hat OpenShift 4.7ではさらに、2020年後半に初めて発表したWindows Containersサポートを充実させています。Amazon Web Services (AWS) およびAzureにおけるWindows Containerサポートに加え、Installer Provided Infrastructure (IPI)を用いたvSphere上のWindows Containersに対するサポートも、まもなくOpenShiftに含まれる予定です(来月より提供予定)。これにより、その所在地を問わず、また新しいコードの完全な再構築や作成を必要とせずに、Windows ContainersをRed Hat OpenShiftに移行するための道筋が組織に提供されることになります。
大規模な移行の合理化および簡素化
まもなくテクノロジープレビューとして提供される予定のMigration Toolkit for Virtualizationは、バーチャルマシンのRed Hat OpenShift Virtualizationへの大規模な移行を簡素化するものです。これによって、開発者は新しいクラウドネイティブなアプリケーションを開発しながら、より簡単にレガシー仮想マシンにアクセスできるようになります。
Migration Toolkit for VirtualizationはOperatorHubで提供されている使い勝手のよいOperatorを活用して、OpenShift環境上に素早くデプロイすることが可能です。移行は、まずソースと移行先の資格を提示し、次にソースと移行先のインフラストラクチャのマッピングを行い、統制計画を作成して、最後に移行作業を実行するという、簡単な数ステップで実施できます。
Migration Toolkit for Virtualizationは年内に一般提供される予定であり、ダウンタイムのさらなる短縮、リスクの低減、プロジェクト全般の成功の最適化を実現するための拡張機能が含まれる予定です。機能には、潜在的な適合性の問題を検出するための移行前のチェック、強化されたデータコピー機能、より多くの自動化機能が含まれ、移行実施時の手動作業の必要性を軽減します。
より早く、安全でスケーラブルな開発
Red Hat OpenShift 4.7ではさらに、OpenShift GitOpsのテクノロジープレビューを行い、組織がGitOps上で実行を開始するためのフレームワークを提供します。OpenShift GitOpsはArgo CDをベースとするもので、OpenShift Pipelines等のCI/CDツールをGitHubやGitLabといったコードレポジトリと統合することによって、宣言型の継続的デリバリーをOpenShiftに提供し、Gitワークフローを通じてオペレーションをアップデートします。
アイディアから本番稼働まで、インフラストラクチャをコードとして提供することで、OpenShift GitOps は組織がGitを通してアプリケーションの管理、安全性の確保、アップデートを行えるようにし、市場へ投入するまでにかかる時間を短縮して、アップデートの実施や安全性の確保を容易にします。
提供開始時期
Red Hat OpenShift 4.7は現在、一般提供されています。
サポートコメント
Red Hat クラウド・プラットフォーム シニア・バイスプレジデント アシェシュ・バダニ
「Red Hatは、アプリケーションのモダナイゼーションが、組織に多大な機会を提供するものである一方で、すでにストレスを抱えているITチームに対するプレッシャーを高めるものであることも理解しています。Red Hat OpenShift 4.7では、組織にとって最も適切なスケジュールに沿って、かつ既存のサービスを妨害することなく、組織が段階的にモダナイゼーションを行えるようにする機能を組み込んでいます。さらに、モダンアプリケーションと従来型のアプリケーションの橋渡しをすることで、Red Hat OpenShiftは所在地や基盤となるインフラストラクチャにかかわらず、アプリケーション全体にわたって一貫性のある運用、管理エクスペリエンスを提供することが可能です。」
Lockheed Martin クラウドアーキテクト Matt Wittstock氏
「航空宇宙産業においては、アプリケーションを迅速に提供するために、ITソリューションは革新的かつ合理化されたものでなければなりません。Lockheed MartinとRed Hatとの連携はエンジニアリングの本質的価値に基づくものであり、アプリケーション開発のモダナイゼーションのための最善のソリューションを見いだしています。OpenShift Virtualizationのおかげで当社は仮想化されたワークロードをコンテナに移行することが可能となっており、Red Hat OpenShiftによって、単一の管理プレーンからこれらのワークロードを継続的にサポートできるようになっています。Red Hatと連携する中で、当社はLockheed Martin ITが追加や改善に関心を持っている重要な領域について話し合うことができ、Red Hatは当社の意見を聞いていこれをエンジニアリングに持ち帰っています。当社は技術プロバイダーとのこのような関係を大切にしており、業界のためにアプリケーションを改善し続けることを楽しみにしています。」
関連リンク
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- Red Hat OpenShift Virtualizationを読む
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- Red Hat Advanced Cluster Management for KubernetesがRed Hat OpenShift のクラウドネイティブな管理の拡大を進めるのにどう役立つかの詳細について
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- Cloud Native Computing Foundationのインキュベーション・プロジェクトであるKubernetes Operator Frameworkの詳細について
その他リンク
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1IDC Survey Spotlight: Application Modernization Priority、Doc # US45979516、Peter Marston、2020年2月
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