キャセイパシフィック航空がRed Hatのハイブリッドクラウドテクノロジーを使用して顧客体験を新しいレベルに向上

大手航空会社がRed Hat OpenShift Container Platformを基盤とするクラウドネイティブなスタックで旧式のインフラを代替

東京 -

[サンフランシスコ – RED HAT SUMMIT 2018 – 2018年5月7日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳

オープンソースソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.(NYSE:RHT、以下Red Hat)は本日、大手国際線航空会社であるキャセイパシフィック航空がRed Hatのソリューションとサービスを使用して旧式のインフラを現代的なハイブリッドクラウド・アーキテクチャに転換したことを発表しました。キャセイパシフィックはRed Hat OpenStack PlatformとRed Hat OpenShift Container Platformを使用して、新しいサービスの開発と提供のための、より効率的でスケーラブルなプラットフォームを構築し、最終的には顧客体験の向上を実現可能にしました。

香港を拠点とするキャセイパシフィック航空は、世界中の52の国と地域にわたる、200ヶ所への旅客/貨物サービスを提供している国際線航空会社です。デジタル能力は成長のための同社のビジネス戦略にとって非常に重要な機能であり、このイニシアティブの中心は応答性と適応性に優れた顧客体験の重視です。従来、キャセイパシフィック航空のインフラと開発プロセスはその点に問題があり、社内システムと顧客向けアプリケーションで高いレベルの性能を維持することが難しくなっていました。既存のシステムは柔軟性に欠け変更に時間がかかるため、システムを保守し「明かりを付けておく」ためだけに増大し続ける技術的負債を賄う必要がありました。

キャセイパシフィック航空は、オープンスタンダードベースのRed Hatのエンタープライズテクノロジーを使用し、Red Hatの技術的専門知識を指針として、同社の旧式インフラからハイブリッドクラウド・アーキテクチャへと移行しました。新しいインフラは、必要に応じてワークロードをパブリッククラウドインスタンスにプロビジョニング可能なRed Hat OpenStack Platformを含むプライベートクラウド環境で構成されています。Red Hat OpenShift Container Platformはパブリッククラウドとの橋渡しの役割を果たし、50以上の顧客向けアプリケーションをサポートします。Red Hat OpenShift Container Platformによって、キャセイパシフィック航空は、より整理された形でハイブリッドインフラ全体にわたりアプリケーションを移動し、需要に応じてコンピューティングリソースのスケールアップ/ダウンを行うことができます。

 

ハイブリッドクラウドの基盤としてのRed Hat OpenStack PlatformとRed Hat OpenShift Container Platformに加えて、以下のようなその他のRed Hatテクノロジーも実装しました。

  • Red Hat CloudForms:ITフットプリント全体にわたって新しいアーキテクチャを管理します。CloudFormsはセルフサービスプロビジョニングを提供し、コストを追跡管理し、パブリックとプライベート両方のクラウドを含む、仮想マシン、コンテナ、物理インフラにわたるコンプライアンスの推進に貢献します。
     
  • Red Hat Ansible Tower:キャセイパシフィック航空が新しい環境の作成を自動化し、変更要求を標準化して、エラーの数を減らすとともにプロビジョニングにかかる全体的時間を短縮するために役立ちます。Red Hat Ansible Towerの一部であるRed Hat Ansible Automationによって、以前は2週間かかっていた変更要求が現在は自動化され15分以内に完了するようになりました。
     
  • Red Hat Enterprise Linux:世界をリードするエンタープライズLinuxプラットフォームであり、スケーラブルで、よりセキュアな、サポート付きのLinux基盤をインフラに提供します。
     
  • Red Hat Satellite:キャセイパシフィック航空がRed Hatインフラの効率的な動作を維持し、常に最新のセキュリティパッチを適用し、各種業界規格に準拠するための整理された方法を提供します。

 

この新しいITアーキテクチャによって、キャセイパシフィック航空は新しいサービスをよりタイミング良く市場投入し、進化するアプリケーションの要件に応じてインフラのスケーリングをより適切に行うことができるようになりました。アプリケーションデプロイメントのスループットは、実運用環境と非実運用環境の両方で、変更件数1日当り20件から200件へと10倍に増大しました。これらのアップデートに伴うエンドユーザーのダウンタイムは、ほぼゼロでした。さらに、新しいクラウド環境は、ハードウェア、保守、および運用コストの面でインフラのフットプリント削減につながりました。効率とリソース利用率の向上によって、キャセイパシフィック航空は実運用環境の総所有コストを削減しました。

初期のディスカバリーセッションから要件およびビジネスドライバの特定、テクノロジーの実装に至るまで、この移行過程のほぼすべての段階でRed Hatのコンサルティングがキャセイパシフィック航空を補佐しました。また、Red Hat コンサルティングとの共同作業を通して、移行過程の中で実地の専門家サポートとトレーニング(必要に応じた継続的サポートを含む)も受けました。

 

サポートコメント

Red Hat エンジニアリング担当上級副社長 Matt Hicks

「世界的に見て、航空業界は最も競争が激しく、顧客を重視している業界のひとつであり、営業上の差別化ポイントとして顧客体験が非常に重要になっています。Red Hatのクラウドネイティブな技術を使用したインフラのデジタル変革によって、キャセイパシフィック航空はより高い価値をより速く顧客に提供できるようになっただけでなく、IT機能の再構築によって将来のビジネスの需要に対応するための体勢を強化しました。」

 

キャセイパシフィック航空 ITインフラストラクチャおよび運用担当ゼネラルマネージャー Kerry Peirse氏

「当社はお客様にとって最も重要なこと、すなわちキャセイパシフィック航空での全体的な顧客体験を促進するテクノロジーに投資したいと考えていました。Red Hatのソリューションによって性能と安定性が向上し、これまでよりずっと迅速にお客様に価値を提供できるようになりました。また、新しいアーキテクチャは当社にとって最も重要なこと、すなわち革新を行いお客様のためにより多くの価値を生み出すために、より多くの時間を当社のITチームに提供してくれます。」

 

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