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Red Hat では昨年、パートナーやお客様のニーズに応えるため、通信メディアエンターテイメント (TME) 業界向けのグローバル機構を進化させる計画 を発表しました。その計画を発表して以来、Red Hatの エコシステム 内でつながりを構築し、お客様の最大のニーズに応えるソリューションを提供してきました。その 1 つとして、TME 業界と社会全体にサービスが提供されるように、世界的な変化にうまく対応するためのサポートが挙げられます。

業界をリードするパートナーや、コネクテッド (Connected) な組織は、それぞれのイノベーションを新たな方法で構築するために通信業界のエコシステムを念頭に作業を進め、お客様が困難なくイノベーションの構築ができるように焦点を当て、協力しながら業界の変革のスピードを早めていきます。たとえば、サービスプロバイダーは、ハイパーパーソナライゼーション、リアルタイムの詐欺検出、次世代コネクティビティなどのリアルタイムデジタルサービスに関するお客様のニーズに銀行が対応できるように支援しつつ、同時に銀行口座を持たない人々が金融サービスを利用できるようにします。モバイルバンキングや決済、コネクテッドカー、治安モニター、プライベート 5G など、サービスプロバイダーは、社会や世界の変革を向上するために全く新しい展望を推進する技術を多数提供するうえで不可欠な存在となります。

クラウドを独立させることで変革を促進

しかし、これは一朝一夕に達成できることではありません。サービスプロバイダーは、ハイブリッドおよびマルチクラウド環境へ移行して、常に進化を続ける市場において、柔軟性、俊敏性、拡張性を向上するだけでなく、競争力を高められるように、クラウドのアプローチを再考しています。Red Hat 協賛の TM Forum Themes Report から、サービスプロバイダーはこのピボットをもとに、どのハイパースケールクラウドプロバイダーが最も適切に、ニーズを満たすのかを判断できることが分かりました。

HCI-minispot-Blog-thumbnail.png 以下のように、今後を見据えた疑問が出てきます。

  • どのワークロードがどのクラウドに適しているか?

  • どのクラウドネイティブソリューションが、組織が必要とする規模の柔軟性と機能を備えているか?

  • このような利点と、お客様の選択肢、異種クラウドのサイロ化、コスト増、柔軟性の制限とのバランスを取ることができるか?

また、このリスクを軽減するため、サービスプロバイダーは、特に新しい技術が急速に展開され始める中、競争力を保っていく必要がある場合など、クラウドとコンテナをなんとか独立させ続けるよう取り組んでいることが分かりました。この TM Forum Themes Report は、クラウドとコンテナの独立が必要である点を説明し、サービスプロバイダーが通信クラウド (operator-as-a-platform) のスキルと技術を広げながらも、サプライヤーの多様性を確保するためにハイブリッドのマルチクラウドアプローチを取っている点も強調しています。

変革の中心にいるお客様

このような取り組みを支えているのが、サービスプロバイダーが投資を収益化する革新的な方法をもたらす 5G ネットワーク です。企業向けのマルチアクセスエッジコンピューティング (MEC)、オープン仮想化 RAN5G コア など分野で、Bharti AirtelVerizon および VodafoneZiggo などのお客様の実際の成功例で確認されています。

Red Hat は、サービスプロバイダーが新しいサービスおよびビジネスモデルで、問題なく競争に勝ち抜き、収益を上げて、高まるお客様の期待に対応できるように、ハイブリッドクラウドのデプロイメントに、豊富な製品およびサービスのポートフォリオと、専門性を戦略的に提供します。私たちは、プロバイダーがそれぞれのニーズに合わせて最適なものを選択できるように、概念実証から本番環境まで、このような幅広い環境にまたがるプロジェクトに柔軟性を提供します。

このような変化に加え、Red Hat Open Shift Service on AWS (ROSA) や Microsoft Azure on Red Hat Open Shift (ARO) など、Red Hat のようなサードパーティーのエキスパートが管理するクラウドサービスをサービスプロバイダーが活用できるようになったことを嬉しく思います。これらのサービスを活用すると、組織は基本的なインフラストラクチャに対する作業を減らし、コアとなるビジネスに集中できるので、さらに柔軟性が増し、ビジネス面で目に見える利益を得ることができます。

また、Turkcell AI NTT 東日本 など、この 1 年間で Red Hat のお客様で人工知能 (AI) 導入数や、AI-as-a-Service の提供数が伸びていることが確認されています。新しい消費者向けアプリケーションやソーシャルエンゲージメントから、エッジでのエンタープライズ B2B アプリケーションや AI まで、AI が実際にデプロイメントされ、顧客サービスの増強、ビジネス効率の向上、新規収益源の創出により、大きなインパクトが与えられていることは明らかです。

広がるパートナーエコシステム

Red Hat は、こうした顧客中心のソリューションを提供するために、主要な 5G ソフトウェアおよびハードウェアプロバイダーであるエリクソンと協力し、5G 導入の障壁を下げ、5G 接続とイノベーションを目的とするオープンプラットフォームを構築しています。パケットコア、IMS (IP Multimedia Subsystem)、OSS (Operations Support System)、エリクソンのオープンラボの Cloud RAN (通信サービスプロバイダーとエコスタイルプロバイダーで革新的なソリューションを素早く、インターラクティブに共創するスペース) など、エリクソンのポートフォリオを積極的に活用して協力することで、これを実現しています。

また、エリクソン以外にも、Baicells、Casa Systems、MATRIXX Software、Mavenir、Nokia、Rakuten Symphony、Samsung などのソフトウェアプロバイダーが Red Hat と密接に協力して、オープンハイブリッドクラウド全体で 5G と RAN ワークロードを最新化しています。さらに、Dell Technologies、Hewlett Packard Enterprise、Intel、Lenovo と提携することで、データセンターからエッジまで、お客様のデプロイメントをサポートする信頼性の高いインフラストラクチャ上に、フルスタックのハードウェアおよびソフトウェアソリューションの構築が可能です。

私たちは当然ながら、このようなチャンスがサービスプロバイダーのもとに到来することを非常に嬉しく思っています。ご相談は、今年開催される MWC バルセロナのブース 2F30 までお越しください。会場にお越しになれない場合には、最新のテレコミュニケーションエコシステムニュース をご覧ください。


執筆者紹介

In his role as Senior Vice President of Industries and Global Accounts, Darrell Jordan-Smith is focused on building comprehensive ecosystems that bring together teams, communities, and technologies to generate new revenue, adopt innovative technology, and build agile, open, and integrated platforms for infrastructure, data, and applications.

He has more than 30 years of experience in the information technology field, leading global organizations focused on key high-growth industries including telecommunications, finance, and other high-growth sectors.

Before joining Red Hat in 2013, Jordan-Smith was Vice President and head of Sun Microsystems/Oracle’s Global OEM business. At Sun Microsystems’ communications and media business, he helped global revenue surpass $4.6 billion annually through the development of the company’s Telco Platform Group, which helped establish Java ME, Carrier Grade Solaris, and Netra SPARC as leading platforms for application development.

 
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