EX229
Red Hat 認定スペシャリスト - ROSA -
概要
Red Hat 認定スペシャリスト - ROSA - は、Red Hat OpenShift on AWS クラスタを管理するためのスキルと知識を評価する実技形式の試験です。
この試験に合格すると Red Hat 認定スペシャリスト - ROSA - となり、Red Hat 認定アーキテクト (RHCA®) としての認定取得に向けて資格を適用できます。
この試験は、Red Hat OpenShift Container Platform 4.14 に基づいています。
試験の対象者
- プラットフォームエンジニア、クラウド管理者、システム管理者、およびその他のインフラストラクチャ関連 IT の職務を担う方で、AWS 上にデプロイされたアプリケーション向けインフラストラクチャの提供およびサポートを担当する方
- エンタープライズアーキテクト、サイト信頼性エンジニア、DevOps エンジニア、およびその他のアプリケーション関連 IT の職務を担う方で、AWS 上にデプロイされたアプリケーション向けインフラストラクチャの設計を担当する方
受験の前提条件
- ROSA STS PrivateLink クラスタの使用経験
- Amazon ECR や Quay.io などの外部コンテナレジストリの使用経験
- さまざまな種類の EBS ボリュームに対するアプリケーションアクセスを可能にするためのストレージクラスおよびセキュリティコンテキストの設定経験
- さまざまな EFS ストレージボリュームに対するアプリケーションアクセスを可能にするためのストレージクラスおよびセキュリティコンテキストの設定経験
- データベース (Aurora)、統合 (SQS)、オブジェクトストレージ (S3) などの AWS サービスに対するアプリケーションアクセスを可能にするための、STS/IRSA を使用した Pod ID 設定経験
- AWS Controller for Kubernetes による AWS サービスのプロビジョニング経験
- Amazon Managed Prometheus Service によるアプリケーションメトリクスのフェデレーションとクエリに関する知識
- Amazon CloudWatch による構造化されたアプリケーションログに関する知識
- ROSA クラスタでの自動スケーリングの経験
- Linux コマンドライン環境での作業経験。Red Hat 認定システム管理者 (RHCSA) または同等の知識の保有者 (推奨)
- 無料のスキルチェックを受けて、この試験の準備に最適なコースを確認してください
試験の内容
準備
Red Hat 認定スペシャリスト - ROSA - の受験者は、何の助けも借りずに、以下に挙げる作業を遂行できる必要があります。
試験の学習ポイント
以下に、試験の主な作業領域を示しますので、試験の準備にご活用ください。Red Hat は、認定試験の内容を追加、変更、削除する権利を留保します。変更する場合は、事前にお知らせいたします。
受験者は、以下のタスクを実行する能力が求められます。
- 外部レジストリからのアプリケーションのデプロイ
- Quay.io を使用して ROSA プロジェクトを設定する
- Amazon Elastic Container Registry を使用して ROSA プロジェクトを設定する
- アプリケーション用の Amazon ストレージボリュームの提供
- さまざまな種類の Elastic Block Storage ボリュームのストレージクラスを設定する
- Elastic Filesystem Storage 共有を使用するように ROSA を設定する
- AWS サービスへのアプリケーションアクセスの設定
- サービスアカウントの IAM ロール (IRSA) を理解する
- AWS Controller for Kubernetes を使用して AWS インフラストラクチャとサービスをプロビジョニングする
- OpenShift on AWS の可観測性の設定
- 構造化されたアプリケーションロギングを設定する
- Cloudwatch からアプリケーションログに対するクエリを実行する
- AWS Managed Service for Prometheus を使用してユーザーワークロード監視を設定する
- ノードと Pod の自動スケーリングの設定
- ノードプールを作成する
- ノードプールに対して Pod をスケジューリングする
- ワークロードの自動スケーリングを設定する
- クラスタノードの自動スケーリングを設定する
知っておくべきこと
準備
Red Hat では、試験の準備に当たって Creating and Configuring Production ROSA Clusters (CS220) および Integrating ROSA Applications with AWS Services (CS221) の受講を検討することをお勧めします。コースを受講することは必須ではなく、試験のみを受けることもできます。
Red Hat のトレーニングコースに参加することは、試験対策として重要ですが、試験の合格を保証するものではありません。それまでの経験、訓練、適性なども試験に合格するための重要な要素となります。
Red Hat 製品のシステム管理に関するさまざまな書籍や情報が提供されています。Red Hat では、そのような資料のいずれも試験対策ガイドとして公認していません。とはいえ、そのような追加情報は理解を深めるのに役立つことがあります。
試験の形式
Red Hat 認定スペシャリスト試験 - ROSA - は、実践的な実技試験で、実際の開発タスクを行う必要があります。試験中は、オンラインドキュメントにアクセスするための限定的なインターネットアクセスが提供されます。資料や電子文書を持ち込むことは許可されません。ノートや書籍、その他の資料も持ち込めません。大半の試験では、製品に付属のドキュメントを試験中に使用できます。
試験結果と通知方法
試験の正式な結果は、Red Hat Certification Central から送付されます。 試験官やトレーニングパートナーが受験生に直接結果を報告することは認められていません。通常、試験結果は米国の 3 営業日以内に送付されます。
試験結果には合計得点のみ記載され、個々の項目ごとの成績は通知されません。また、それに関するお問い合わせには回答しかねますので、あらかじめご了承ください。