第一生命、レッドハットの自動化ソリューションで基盤構築作業を自動化

Red Hat Ansible Automation Platformによりシステム運用のレジリエンスを強化、Infrastructure as Codeの取り組みを推進

東京 -

オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするレッドハット株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:三浦 美穂、以下 レッドハット)は、第一生命保険株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:隅野 俊亮)と第一生命情報システム株式会社(本店:東京都千代田区、代表取締役社長:佐藤 智 以下、両社を第一生命)が基盤構築作業の自動化を目的に、レッドハットのエンタープライズ向け IT 自動化ソリューションRed Hat Ansible Automation Platformを採用したことを発表しました。第一生命は2021年のプロジェクト開始以降、累計数百台のサーバー構築の自動化を実現し、さらにサーバー運用においてもAnsible Automation Platformを活用することで、作業の自動化・効率化とシステムの安定稼働を進めています。

第一生命では、サーバーの仮想化やハイパーコンバージドインフラの活用など、かねてよりサーバー環境の効率化に取り組んでいますが、システムの更改対応に伴うサーバー構築台数が増加するなか、基盤構築作業を短納期化し、かつ品質は保ちつつ安定稼働を維持する必要がありました。ビジネスのスピードにあわせ要件も高まる一方でリソースは限られており、従来の運用ではいずれ限界が訪れることが予想されていました。こうした課題に応えるツールとして同社はAnsible Automation Platformを選択しました。多くのサーバー・システムが稼働しているなかで、展開のしやすさや将来にわたる拡張性の観点でAnsible Automation Platformに搭載された機能が有効と判断されました。特に、Ansible PlaybookがYAMLで記述できることや対象とする機器にエージェントレスで利用できること、国内外での豊富な実績が評価され採用の決め手となりました。

第一生命はAnsible Automation Platformを活用してゲストサーバーの基本構築を自動化し、OSだけでなく、ミドルウェアや監視、アクセス管理などの標準的なソフトウェア一式をインストールして利用者に提供しています。これにより構築作業に求められる手作業が大幅に削減され、申請から調達までの所要時間が従来比で約80%短縮されました。また、別途予算計上が必要なため実現できなかった急なシステム構築のリクエストなどにも、柔軟に対応できるようになりました。サーバー運用においても、これまでマニュアルで実施していたパッチ適用作業が自動化できたことで、作業負荷の大幅削減を実現しました。さらに、リリースまでの何重ものチェックは不要となり、人手を介さないことでミスも回避できるうえ、これまで要していた作業時間を半減させつつも品質を担保することが可能となりました。Ansible Automation Platform の採用は、同社のこれまでの働き方に変革をもたらし、現場から高い評価を受けています。

第一生命では、現在も継続的にAnsible Automation Platformの活用範囲を拡大しています。サーバー自動構築の横展開とあわせて、さらなる運用の改善に向けたAnsible Automation Platformの適用を検討、実施しています。また、自動化の構築対象をクラウド環境のサーバーにも拡げていく計画です。第一生命は将来的に、インフラ全体をコード化して管理する、IaC (Infrastructure as Code)の実現を目指しています。

Ansible Automation Platformは、標準化と共通言語を通じて、企業が組織全体でITの自動化へのアプローチを実現できるよう支援するソリューションです。コンテンツ作成、イベント駆動型ソリューション、ビジュアル・ダッシュボード、分析のためのツールを備え、さまざまなIT環境に展開することができ、あらゆるアプリケーションをどこでも提供できる柔軟性を備えています。

サポートコメント

第一生命保険株式会社 ITビジネスプロセス企画部 フェロー 吉留 栄太 氏   
「Red Hat Ansible Automation Platformの活用を通じて、自動化/管理ツールを使いこなすことはIaCを実現していくうえで必須のスキルであることを実感しました。当社のような、お客さまに保険サービスを提供する企業にとって、システムのレジリエンスは極めて重要です。自動化や品質の向上は、オペレーショナル・レジリエンスにおける最も重要な要素のひとつであり、レッドハットにはRed Hat Ansible Automation Platformのさらなる活用に向けた支援を期待しています」

レッドハット株式会社 常務執行役員 エンタープライズ事業本部長 赤田 将之
「このたび、第一生命様にRed Hat Ansible Automation Platformをご採用、評価いただけたことを大変光栄に思います。Ansible Automation Platformは、業界トップ企業のミッションクリティカルなシステム領域において実績を拡大しています。レッドハットは、国内外の実績とノウハウ、最新技術を背景に、第一生命様の自動化を通じた次世代のインフラ構築を支援します」

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