世界の有力組織がRed Hatのマネージドクラウドサービスによって 複雑性を軽減し、イノベーションを促進

［ノースカロライナ州ローリー–RED HAT SUMMIT 2021年4月27日（現地時間）発表］ アメリカ報道発表資料抄訳

オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.は本日、世界各地の有力組織がRed Hatのマネージドクラウドサービスを利用していることを発表しました。これらのサービスはフルホステッドおよびマネージド型で提供され、運用タスクをRed Hatに任せることにより、Andreani、日本総合研究所、Pelayoのような組織はハイブリッド環境全体にわたって新たなイノベーションと大規模化を促進し、複雑性とコストを低減するとともに、クラウドネイティブなアプリケーションの価値実現を迅速化することができます。

Red Hatのマネージドクラウドサービス・ソリューションは、すべての主要なパブリッククラウドにわたってフルマネージド型のKubernetesを提供します。これにより、Red Hatのお客様やパートナーは、オンプレミスのインフラストラクチャ資産や運用スタッフにかかわらず、業界をリードするエンタープライズKubernetesプラットフォームに基づくオープン・ハイブリッドクラウド戦略を構築することができます。

Red Hat OpenShift Dedicated、Red Hat OpenShift on IBM Cloud、Red Hat OpenShift Service on AWS、およびMicrosoft Azure Red Hat OpenShiftは、すべて共同で管理およびサポートされるOpenShiftサービスとして提供され、各クラウドプロバイダーが提供するネイティブクラウド・コンソールとしてアクセスすることができます。

これらのサービスは運用上のオーバーヘッドを低減するように設計され、お客様は事業の価値を高めるアプリケーションを迅速に提供することができます。以下のような有力組織が、すでにマネージドサービス・アプローチの有効性を認め、顧客ニーズへの対応を向上させています。

• Andreani：Andreaniは、アルゼンチンとブラジルで製薬、化粧品、テクノロジー、および通信業界に物流サービスを提供しています。同社は、世界的な新型コロナウイルス感染症のパンデミックに伴う物流需要の増大に関連して新たな課題に直面し、クラウドへの移行計画を促進するため、Red Hatに支援を依頼しました。Andreaniは、Red HatとMicrosoftが共同で提供してサポートを行うRed Hat OpenShiftのマネージドサービス、Microsoft Azure Red Hat OpenShiftを導入しました。マネージドクラウドサービスに移行したことで、顧客の物流需要の急増に合わせて効果的に業務の規模を拡大し、モニタリングやパッチ適用の自動化によってIT管理の負荷を軽減するとともに、そのデプロイプロセスを簡素化することが可能となっています。
• Audi：AudiのIT部門は、Audiグループ内の全事業部の重要なパートナーとして、同社全体にわたるデジタル・トランスフォーメーションの主要な推進役となり、インテリジェントで信頼性の高い、よりセキュアなITソリューションの開発においてプロセスチェーン全体にサポートを提供しています。IT部門の使命は、開発者体験向上の先頭に立ち、各事業部で物理インフラストラクチャに依存することなくアプリケーションを拡張できるようにすることです。この使命を効果的に果たすため、AudiのIT部門はRed Hatと協力して、Operator機能を備えたフルマネージド型のKubernetesプラットフォームであるKubika Oソリューションを開発しました。このソリューションは、Azure Red Hat OpenShiftとRed Hat OpenShift Service on AWSに基づいており、Audi Open Source Diagnostics、Group Measurement Data Management、CO2 Fleet Emission Optimization Serviceなど、他のプラットフォーム、アプリケーション、およびプロジェクトに対して、マルチテナントのKubernetesエンドポイントをサービスとして提供します。このマネージド・プラットフォームを導入したことで、AudiのIT部門はワークロード・プロビジョニング・システムを完全に自動化し、ネイティブシステムの動作の依存性に縛られることなく、必要に応じて複数のクラウド・プラットフォーム間を行き来することが可能となっています。
• 日本総合研究所：三井住友フィナンシャルグループ（SMFG）は、世界40カ国以上で事業を展開する日本の銀行および金融サービス企業です。グループの事業戦略全体を支え、将来の変革と成長を有効に実現するため、SMFGとそのIT子会社である日本総合研究所は、Red Hatコンサルティングと協議し、業務を効率化して新しいアプリケーションの開発およびデプロイを迅速化できるマネージドクラウドサービス・ソリューションの導入に乗り出しました。同グループは、Red Hat OpenShift Dedicatedを採用しました。これにより、開発者はインフラストラクチャの設定や管理に時間を費やすことなく、新規サービスや拡張サービスを通じてより大きな価値を提供することに集中することが可能となっています。
• Pelayo：Pelayoは、契約者数100万人を超えるスペインの相互保険会社です。モノリシックなアプリケーション・アーキテクチャーは、市場のリスクや機会に迅速に対応する同社の能力を損なっていました。同社は、より俊敏なアーキテクチャーと包括的な継続的インテグレーション/デプロイメント（CI/CD）機能を提供するとともに、より容易な拡張性と将来のデータ・アーキテクチャーとの統合を可能にするクラウド戦略を策定しました。さらに、同社は中核的なプログラミング言語としてJavaを、コンテナ管理プラットフォームとしてKubernetesを使用したいと考えていました。これらの目的および要件を考慮に入れて、同社はMicrosoft Azure Red Hat OpenShiftを選択しました。その結果、運用チームへの影響を最小限に抑えながら、迅速にソリューションを稼働させることができました。現在、同社はハイブリッド・インフラストラクチャを導入し、旧来のシステムをオンプレミスで新しいAzure Red Hat OpenShift環境に統合した形で運用しています。同社は運用コストを低く抑えながらアプリケーションのデプロイを迅速化し、開発者の生産性を向上させ、事業の規模を効果的に拡大することに成功しています。

サポートコメント

Red Hat　ホステッド・プラットフォーム部門　バイスプレジデント　サティッシュ・バラクリシュナン
「OpenShiftをマネージドクラウドサービスとして容易に利用できることは、お客様の重要なニーズとなっています。それによって、お客様はあらゆる場所でOpenShiftを実行する運用上の利点を活用できるだけでなく、OpenShiftの実行に関わる専門的なタスクをRed Hatやクラウドプロバイダーに任せて、自社のビジネスアプリケーションに集中することができます。Red Hatのマネージドクラウドサービスを導入すれば、お客様はどこでアプリケーションを実行するかにかかわらず、次世代のアプリケーションを迅速に作り上げることができます。」

Andreani　ロジスティクスグループ　インフラストラクチャマネージャー　Sebastián Sarasate氏
「物流業界は近年、全体として驚くべき変革を遂げています。お客様の増大する需要を満たす上で、テクノロジーがますます重要な役割を果たしているためです。とりわけ顕著なものはクラウドテクノロジーです。マネージドクラウド・ソリューションへの移行は、当社がITシステムをさらに変革して事業の価値を高める領域へと進む可能性を開いています。Azure Red Hat OpenShiftを導入したことで、新しいサービスの導入を迅速化し、業務の柔軟性とスケーラビリティーを向上させることにより、アルゼンチンとブラジル全土でお客様により優れたサービスを提供することが可能となっています。」

Audi AG　Kubernetesおよびパブリッククラウド部門　チームリード兼プラットフォームオーナー　Sebastian Kister氏
「Red Hatはインフラストラクチャ・ソフトウェアの構築、プラットフォームの提供、およびソフトウェア・パッケージの提供を支援する企業として、比類のない地位にあると当社は考えています。多様性に富んだパートナーと協力することで、当社はワークロードのプロビジョニングを完全に自動化し、クラウドに依存しないシステムを採用することができました。ネイティブシステムの動作の依存性に縛られることなく、複数のクラウド・プラットフォーム間をよりシームレスに行き来することが可能となっています。」

株式会社日本総合研究所　チーフデジタル ストラテジストDX開発システム部　部長　蝶採 トックディル氏
「Red Hat OpenShift Dedicatedをアプリケーション開発プラットフォームとして導入したことで、SMFGと日本総合研究所は、新しいデジタルサービスを迅速に提供し、また新たな機能を継続的にアップデートすることができます。当グループでは、これらのサービスを提供する標準的な手法としてアジャイル開発方式を採用しました。これにより、付加価値の高いソリューションをお客様に提供しながら、最終的にはITによってグループの将来の成長を促進することが可能となっています。」

Pelayo　アーキテクチャー部門責任者　Oscar Rivas Sendin氏
「変革プロジェクトに着手した時、厳格にオンプレミスのインフラストラクチャをハイブリッドクラウド環境に移行させることが至難の業であることはわかっていました。この判断は決して簡単ではありませんでしたが、Red HatとMicrosoftがプロセス全体を通じて常時、必要なサポートと支援を提供する態勢にあることがわかり、確信をもって決断を下すことができました。Azure Red Hat OpenShiftを導入したことで、当社の取り組みを事業上の優先課題の推進と、イノベーションへの迅速な投資に集中することが可能となっています。」

VINCI Energies Netherlands　IT部門ディレクター　Jan Govert Kemps氏
「VINCI Energies NLでは、数年にわたって「クラウドファースト」戦略に注力し、新たに買収した企業のローカルな業務システムを当社のERPシステムと接続することにより、被買収企業の速やかな統合を促進しています。ローカルなシステムをERPシステムと統合することにより、各社は引き続き従来の業務プロセスでローカルなお客様のニーズに応えることができます。Azure Red Hat OpenShiftを導入したことで、当社はプラットフォームの基礎的な運用や管理を気にすることなく、これらの統合を迅速に推し進めることができます。MicrosoftとRed Hatから共同の専門的なエンジニアリングとサポートが提供されるため、当社の事業が引き続き拡大する中で効率的かつ経済性に優れた拡張が可能だと確信しています。」

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• レッドハット株式会社　広報担当　pr-jp@redhat.com　TEL：03-4590-7472