[ノースカロライナ州ローリー 2021年9月29日(現地時間)発表]アメリカ報道発表資料抄訳
オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードする Red Hat, Inc. は本日、ハイブリッドクラウド・オートメーションの新たな基準となる Red Hat Ansible Automation Platform 2 を発表しました。最新バージョンの同プラットフォームは、ハイブリッドクラウド規模でのコンピューティングの現状の進化に合わせて洗練され、自己完結的な自動化機能が追加されるとともに、自動化機能をアプリケーション開発ライフサイクルのより深い部分へと移行させます。
Red Hat Ansible Automation Platform の進化は、コンテナ化された環境での自動化の実行が可能になり、ビジネスの革新のための新しい戦略をサポートします。今後は、すでに当社のワークフローに統合されているプラットフォームを使用して、全社規模で一貫性をもって、必要に応じて自動化を体系的に拡大できるようになり、これら2つの優先事項を達成する上での障害が減少します
Red Hat の依頼による調査の中で、 S&P Global Market Intelligence の一部である 451 Research は、最近行われた Voice of the Enterprise: DevOps, Organizational Dynamics サーベイの回答者が、 DevOps の文化的課題の上位として、変化に対する抵抗の克服(35%)、共同作業に慣れていないチーム間のコミュニケーションの促進(34%)、およびサイロの解消(33%)を上げたと述べています。組織全体での協業が重要になっており、プロダクトおよび IT チームが業務の必要性に沿ってオートメーションの実践方法を標準化するとともに、自動化の使用例を拡張して効率の向上を推進する必要も増しています。
クラウドネイティブな世界のためのハイブリッドクラウド・ネイティブ・オートメーション
ハイブリッドおよびマルチクラウド・コンピューティングがITの重要な構成要素になっているため、 IT 組織は、エンタープライズ・データセンターからリモートのネットワークエッジまで展開され従来のシステムとこうした最新のサービスとの橋渡しをすることが可能なオートメーション・プラットフォームを必要としています。今回、 Ansible Automation Platform 2 はハイブリッドクラウドネイティブな世界に向けて完全に再設計され、 IT チームは多様な環境やシステムにわたって標準化された方法でより容易に自動化のニーズに対応できるようになります。オートメーション・コントローラ(以前の Ansible Tower )によって、ユーザーはより信頼性が高く一貫性のある形で需要に応じて自動化をスケーリングし、体系的なアプローチで自動化の実践方法を標準化できるとともに、企業全体にわたる自動化の不規則性を低減するために役立ちます。
オープン・ハイブリッドクラウド全体にわたる大規模な自動化のニーズへのさらなる対応として、 Ansible Automation Platform のオートメーション・メッシュがあります。この機能は、異なる自動化の構成要素を相互に接続し、 IT 資産全体にわたってオートメーション環境のステータスチェックを提供します。オートメーション・メッシュは、セキュリティ機能を低下させることなく、多様な環境にわたって分散したネットワークと接続し、柔軟性と復元性を向上させるように設計されているため、企業は自動化の採用と拡大を促進できます。
シフトレフト:開発者と IT 運用者のための自己完結的オートメーション
自動化がハイブリッドクラウド全体に展開される現在、関連するツールはもはや専門家の領域ではなくなっています。 IT 運用チームと開発者の両方がオートメーターとしての能力を与えられる必要がありますが、そのためには IT フットプリントの全体に容易に展開できる可搬性、柔軟性、拡張性を備えたオートメーション・テクノロジーが必要です。 Ansible Automation Platform 2 は、クラウドネイティブなアーキテクチャーと、オートメーション・コンテンツの作成、テスト、配布、管理のための新しい協業および開発者ツールによって、 IT 組織全体にわたるオートメーターの役割の拡大に役立ちます。
Ansible Automation Platform 2 では、( Ansible Engine に代わる)自動化実行環境の概念が導入され、組織全体で容易に複製・反復できる自己完結的な自動化空間を提供します。これは、チームの環境全体へのオートメーション・ツールの配布の拡大および迅速化に役立つとともに、オープン・ハイブリッドクラウドに広がる標準オートメーション・プラットフォームを維持するための運用オーバーヘッドと複雑性も大幅に軽減します。
さらに、オートメーション・コンテンツ・ナビゲーターは、たとえ大規模な環境においてもオートメーション・コンテンツが適切に動作していることをチームがより迅速に検証することができます。これは、開発者からシステム管理者までのすべてのオートメーターが、開発者用ワークステーションからステージング・プラットフォーム、実運用までのすべてのシステムにわたって、運用の一貫性を維持するために役立ちます。
Red Hat のオープン・ハイブリッドクラウドとエッジポートフォリオ向けのオートメーション・プラットフォーム
協業の向上によって、従来のサーバーや仮想マシンと Red Hat OpenShift 上で動作するクラウドネイティブなクラスタとの間のワークフローと開発のサイロが解消されます。Red Hat Ansible Automation Platform Operator は、 Ansible Automation Platform を直接 Red Hat OpenShift と統合し、オートメーション・クラスタのよりスムーズなクラウドネイティブ・デプロイメント、データの管理と移行の容易化、およびプラットフォームの性能のアップグレードを実現して、自動化をクラウドネイティブなプロセスの中にさらに強固に結合します。
Red Hat は Ansible Automation の専門家であり、それがオープン・ハイブリッドクラウド全体にわたって自動化による最適な結果の提供を維持するためにRed Hat Insightsが最適である理由です。このサービスは以前の Automation Analytics のコンポーネントを含むようになり、以下のような機能が追加されています。
- Advisor :可用性、性能、安定性、およびシステム・セキュリティの評価に関する Red Hat の深い経験に基づく一連の推奨事項に照らしてオートメーション・コントローラを分析します。
- Drift :構成の一貫性の促進とシステムデータ履歴の分析を通した問題特定の向上に役立つオートメーション・コントローラの土台を作成します。
- Policies :組織がそれぞれの環境に固有の問題のシナリオを特定し、排除することができる独自の内部ポリシーの作成を可能にします。
提供開始時期
Ansible Automation Platform 2 Early Access はすべての既存および将来のお客様に現在提供中です。 Ansible Automation Platform 2.1 は2021年11月に一般提供開始の予定です。
サポートコメント
Red Hat Ansible ビジネスユニット担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー ジョー・フィッツジェラルド
「多くの組織が自動化の優先順位をコスト節約からアジリティとセキュリティに移行しています。 Red Hat は、お客様が企業文化とプロセスを急速に進化させ、企業規模での自動化を実現できるよう支援しています。何万人もの自動化クリエイターが多くのチームや国で作業し、コンテンツを共有・再利用している場合もあります。 Red Hat の Ansible Automation Platform 2.1 は次世代のアーキテクチャ、協業、コンテンツを提供し、ハイブリッドクラウド全体にわたる自動化を可能にします」
451 Research クラウドネイティブおよび DevOps 担当シニアリサーチアナリスト Jay Lyman氏
「企業は異なるチーム間、特に開発とIT運用との障壁の多くを崩してきましたが、サイロは依然として存在します。自動化は、協業とコミュニケーションの体系化によって異なるITチームをひとつにまとめ、サイロ間の橋渡しをするために役立ちます。実践コミュニティ(共通の技術的または業務上の関心を持つ組織内のチーム)は、責任追及の減少に役立ち業績拡大を推進する、信頼できるオートメーション・コンテンツの共有を促進できます」1
1 出典:451 Research(S&P Global Market Intelligenceの一部)、「Driving DevOps Automation」、Jay Lyman、2021年5月
Gamesys プロダクションエンジニアリンググループ デリバリーアーキテクト Michael McCarthy氏
「現在の Gamesys の優先事項は、スケーリングと地理的な分散の強化です。仮想環境を使用しているため、これまでコンテナ化されたソリューションを実行するのは難しく、それが当社のスケーラビリティーに影響していました。当社はオートメーション・コントローラー(以前の Ansible Tower )のヘビーユーザーなので、すでに使用しているテクノロジーが当社に合わせて適応してくれたのは非常に有益です。 Red Hat Ansible Automation Platform の進化によって、コンテナ化された環境での自動化の実行が可能になり、ビジネスの革新のための新しい戦略がサポートされます。今後は、すでに当社のワークフローに統合されているプラットフォームを使用して、全社規模で一貫性をもって、必要に応じて自動化を体系的に拡大できるようになり、これら2つの優先事項を達成する上での障害が減少します」
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