コープ共済連が、Red Hat OpenShiftを軸にWebシステム基盤を刷新

柔軟で迅速なアプリケーション開発が可能に

東京 -

オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするレッドハット株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:望月 弘一、以下:レッドハット)は本日、日本コープ共済生活協同組合連合会(本社:東京都渋谷区、代表理事理事長:和田 寿昭、以下:コープ共済連)の契約者サポートや新規契約申し込み窓口となるWebシステム「共済マイページ」に、Red Hat OpenShiftが採用されたことを発表しました。

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これからの専用Webサイトは、必要な機能をすべて揃え、より便利に使えるものを極力短期間で開設しなければなりません。また突発的なアクセス集中も予想されます。アジリティと柔軟性を提供する製品を求めていた中、Webシステム基盤にRed Hat OpenShiftを導入したことで、期待していた効果を得ることができました。

日本コープ共済生活協同組合連合会 開発本部 Webシステム開発部 部長 兼 Webシステム開発グループマネージャー 川添 健氏

コープ共済連は相互扶助の精神のもと、生協の組合員向けに保障事業を展開、ニーズに応じて幅広い保障を揃え、なかでも子ども向けや女性向けのサービスに力を入れており、子ども向け保障の契約数は No.1 を誇っています。

コープ共済連では、近年、契約者サポートや新規契約申し込みの窓口となる Webシステムで様々なサービス開発を行っています。なかでも共済の契約者向けWebシステムの中核を担う「共済マイページ」は、契約者の共済金請求や住所変更などの手続きを24時間365日可能にして利便性を向上するとともに、コープ共済連内での事務処理の効率化も図っています。

「共済マイページ」はサービス機能範囲が広く、利用者の多種多様なニーズに素早く柔軟に応えなければならないため、サービス機能単位にアプリケーションを構築し、アプリケーションごとに異なるベンダーに開発を依頼するマルチベンダー体制を採っています。しかし、多くの異なるベンダーが入ることで、設定や構成などの環境を細かく変える必要があり、開発効率を上げるには従来システムでは限界がありました。また、突発的なアクセス増に対応するためにサーバーリソースを最大に用意する必要がありコスト高となっていました。その他にも、システムのサイロ化、保守切れ、進化の早いWeb技術への遅れなど課題は山積みでした。

そこで、コープ共済連は、アプリケーションごとに実行環境を分けられ、マルチベンダーの開発体制と親和性が高く、短期間・低コストでのデリバリーや、リソースの柔軟な増減なども可能であることから、ポータビリティ性と柔軟性が高いコンテナを採用することにしました。コンテナソリューションを選択する上では、コンテナ作成からチューニングやログ設定まで簡単に操作できる点とサポート力を評価し、業界で最も包括的なエンタープライズKubernetesプラットフォームのRed Hat OpenShiftを採用しました。

Webシステム基盤の刷新は、2017年10月より着手、2019年1月に稼働を開始し、共済マイページは同年6月に本番稼働しました。他の新規構築の2システムも同5月までに稼働し、現行Webシステムの再構築・移行も順次実施しています。

従来システムでは、設定や構成などの環境はサーバーごとにしか変更できませんでしたが、新Webシステムでは、コンテナ単位でアプリケーションごとに変更できるようになり、手間や作業時間の削減に加え、自由度が大幅にアップしました。またデリバリーを飛躍的に短期化できたことで、スピーディな新規アプリケーション開発やサービス提供が可能となりました。さらに、サービス需要増や突発的なアクセス集中などにも、リソースを柔軟に増減可能となり、最大を見越してリソースを用意する必要がなく、ITコストの削減につながりました。

なお、今回のプロジェクトは、伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)が導入コンサルティング・設計・開発を行い、レッドハットが製品に関する技術支援を行いました。レッドハットは、CTCとともに同社のWebシステムの安定稼働や契約者のサービスレベル向上、職員の業務効率化をサポートしていきます。

 

サポートコメント

日本コープ共済生活協同組合連合会 開発本部 Webシステム開発部 部長 Webシステム開発グループマネージャー 川添健氏

「これからの専用Webサイトは、必要な機能をすべて揃え、より便利に使えるものを極力短期間で開設しなければなりません。また突発的なアクセス集中も予想されます。アジリティと柔軟性を提供する製品を求めていた中、Webシステム基盤にRed Hat OpenShiftを導入したことで、期待していた効果を得ることができました。現行システムの安定稼働と今後の移行作業について、引き続きレッドハットとCTCには一層の支援と協力を期待しています。」

 

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 常務執行役員 湊原孝徳氏

「コープ共済連様の「共済マイページ」におけるWeb基盤システムの刷新は、Red Hat OpenShiftの採用により、お客様のシステムの開発効率向上、短期間・低コストデリバリーを実現可能にしました。本導入のコンサルティング、設計、開発において弊社のコンテナ技術と蓄積されたノウハウをご活用頂けたと自負しております。今後、弊社ではコンテナ技術をさらに向上させ、コープ共済連様並びに様々なお客様のシステム安定稼働と課題解決に貢献して参ります。」

 

レッドハット株式会社 代表取締役社長 望月弘一

「コープ共済連様のWebシステム基盤に関する課題を的確に解決できるソリューションとして、Red Hat OpenShiftが選択されたことを大変嬉しく思っております。Red Hat OpenShiftは、ハイブリッドクラウド全体にわたる移植性や開発者の効率性を向上することで、エンタープライズKubernetesで実行されるコンテナアプリケーションのメリットを組織が享受できるように支援します。また、引き続きコープ共済連様のウェブサイトを通じた顧客体験の向上を、クラウドネイティブテクノロジーで支援していきます。 」

 

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