米国報道発表資料抄訳
オープンソースソリューションのプロバイダとして世界をリードするRed Hat, Inc. (本社:米国ノースカロライナ州ラーレー、社長兼CEO:ジム・ホワイトハースト、NYSE:RHT、以下「Red Hat」)は本日、Red Hat Storageの新リリースの提供を開始したことを発表しました。このリリースは、エンタープライズグレードの機能、性能、および管理性を妥協することなく、企業のお客様がOpen Software-defined Storageソリューション導入の実現を支援します。また、お客様にAmazon Web Services(AWS)上のRed Hat Storage Serverの実習体験を無料で提供するRed Hat Storage Test Drives on AWSも、本日発表しました。
クラウドへの移行、非構造化データの爆発的増加、およびビッグデータアプリケーションによって、エンタープライズストレージインフラの明確なシフトが生じています。容量に対する要求はテラバイトからペタバイトへと増大し、企業各社はこの前例のないデータの増大に対応するため、敏捷でコスト効率に優れたアプローチを必要としています注1。
IDCは、Red Hatのスケールアウト型のストレージが大きな価値を提供できるという結論を出しています。最近発表されたIDCのホワイトペーパー「Software-based Storage(ソフトウェア型ストレージ)の経済性」(Red Hat 後援)において、IDCはRed HatのOpen Software-defined Storageサーバはストレージシステムに関して最大で52%、さらに運用コストで20%の節約が可能であると述べています注2。
Red Hat Storage Server 2.1は、Red Hat Enterprise Linux 6.4の信頼性と企業向けの機能を、最新のGlusterFSコミュニティリリース、オープンソース仮想化プラットフォームのoVirt、およびXFS File Systemと組み合わせ、次世代のOpen Software-defined Storageを実現しています。Red Hat Storage Server 2.1は、エンタープライズ ストレージ ワークロードに対する性能や要求を満たすよう設計そして厳密な検証が行われており、クラウドおよびビッグデータアプリケーションのためのデータ基盤を形成します。
注1: 2012年11月、IDC #238044、Volume: 1、「Executive Information: Top 10 Predictions」、ダウンロードはこちら
注2: IDCのホワイトペーパー(Red Hat後援)、「Software-based Storage(ソフトウェア型ストレージ)の経済性」、2013年7月、ダウンロードはこちら
Red Hat Storage Server 2.1の主要な新機能には、以下が含まれます。
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包括的なOpenStackサポート
- Red Hat Storage ServerとRed Hat Enterprise Linux OpenStack PlatformをRed Hatがシングルベンダーとして連携/開発/サポートすることで、お客様は完全なプライベートクラウド環境を利用することができます。
- オブジェクトストレージ機能を備えた最新のOpenStackとの統合により、OpenStack Grizzlyリリースのオブジェクトストレージ(Swift)APIレイヤを利用することができます。
- OpenStackのブロックストレージ(Cinder)およびイメージサービス(Glance)に対するストレージバックエンドを提供します。
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データ保護のためのジオ(遠隔地)レプリケーション性能
- ジオレプリケーション技術の向上でグローバル規模でのデータ保護と可用性が強化され、WANリンク上で災害復旧拠点への膨大な量の非構造化データに対して、タイムリーなレプリケーションが可能になりました。 Red Hatの社内検証で、Red Hat Storageの既存バージョンと比較して38倍の性能向上が実証されました。
- ジオレプリケーションは、レプリケーション機能の統合された監視と洞察により、予防的な障害処理も可能になります。
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Microsoft® Windows®ワークロードに対する相互運用性とセキュリティの強化
- SMB(Server Message Block)2.0プロトコルとの完全な互換性、統合、Microsoft Active Directory™のサポートおよび性能の向上によって、Red Hat StorageはMicrosoft Windowsファイルサービス、共有、およびエンタープライズ「同期と共有」機能の魅力的な選択肢となります。Red Hatの社内検証では、SMB 2.0と強化されたActive Directoryを使用した場合、SMB 1.0と比較して3倍の性能が実証されました。
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新しいサーバ管理およびサポート機能
- Red Hat Satelliteによる管理によって、Red Hat Storage Serverのインストール、プロビジョニング、および保守の簡素化を実現し、お客様が必要とする保守とパッケージ導入に対する管理性とセキュリティを提供します。
- Red Hat Storage Consoleのテクノロジプレビューが更新され、Red Hat Storageクラスタのライフサイクル全体を管理するための機能と柔軟性が強化されます。
- Red Hat Storage Consoleと連携されたRed Hat Customer Portalは、関連するサポート情報、ナレッジベースの記事、テクノロジブリーフ、ビデオ、その他の情報をお客様に提供します。
さらにRed Hatは、ストレージ管理者およびシステム管理者に向けてStorage Server Administrationコースを提供し、このコースではRed Hat Storage Serverクラスタのインストール、設定、保守の方法や、統合されたファイル/オブジェクトストレージ、CTDBを使用したCIFS/SMBとNFSによる高可用性、おそしてジオレプリケーションに重点を置いています。また、Red Hatはこれらの分野に関する厳格な実技試験に合格することによって取得できるRed Hat Certificate of Expertise in Hybrid Cloud Storageも提供します。
バーチャルイベントおよび発表のウェブキャスト
この発表の詳しい内容については、Red Hat経営陣およびパートナーがRed Hat Storage 2.1をご紹介する、「Storage for the Modern Data Center」(2013年9月10日(火)午前11時(東部標準時)に実施) バーチャルローンチイベントをご覧ください。基調講演および各プレゼンテーションは、オンデマンドで視聴可能です。オンデマンド再生コンテンツへのアクセスについては、https://vts.inxpo.com/Launch/QReg.htm?ShowKey=15453をご覧ください。イベントの詳細については、www.redhat.com/virtual/storageをご覧ください。
なお、日本語での製品紹介ビデオはこちらからご視聴いただけます。 http://jp-redhat.com/storage/
■コメント
Red Hat, Inc. Red Hat Storage部門 副社長兼ジェネラルマネージャ ランガ・ ランガチャリ
Red Hat Storage は、非構造化データの管理のあり方について、再定義と変革を継続するとともに、オープンソースにより標準化されたSoftware-defined Storageをリードしていきます。Red Hat Storage Serverの新機能はお客様の事業の継続性、サービスレベルの最適化、ビジネスの俊敏性向上を促進するとともに、プライベート、パブリック、およびオープンハイブリッドクラウドに渡り、さらなる業務効率の簡略化と最適化を支援するよう設計されています。
Red Hat, Inc. サービス部門 副社長 イアン・グレイ
ハイブリッドクラウドストレージにおけるRed Hatの新たな認定の取得は、技術的な専門スキルが裏付けられ、Red Hat Storageのセットアップ、 チューニング、柔軟なデプロイ、スケーラブルで高信頼性のSoftware-Defined Storageソリューションの知識を有していることが証明されます。他のすべての Red Hat認定試験と同様に、テクノロジープロフェッショナルは、実世界でのスキルと知識を適用することが求められ、厳格な実地試験に合格することでこの資格を取得することができます。
株式会社NTTぷらら 取締役 兼 技術本部長 永田 勝美 様
当社では、映像、音楽、クラウドゲームなど、幅広いエンターテイメントサービ スを提供しており、それぞれの特性に応じ、適切なストレージを選 択すること が重要となっています。
「Red Hat Storage」は、先端的なGlusterFS技術を活用することで、安価に高可 用性と拡張性を確保できます。これらの特徴を活かすことにより、サービ スプ ロバイダの要求に応える品質のプラットフォームを構築することができました。
レディング大学 気象学部 ハイパフォーマンスコンピューティングマネージャー ダン・ブレサートン 様
我々の優先順位は数百テラバイトにのぼる研究データを効率的、安全に格納できる だけでなく、計算クラスタが増える状況にあっても、I/O負荷を適切に管理し 、優れたパフォーマンスを維持することです。Red Hatと検討を始めた際、過去に経験したスケールアウトNASで課題が解決できると確信を持つことができました。また、学術的データを扱うデー タ集約型のHPC環境における製品の微調整のために、Red Hatから必要な支援を得られることを期待しました。
CommVault プロダクトマーケティング兼事業開発 シニアディレクター ジェフ・エコールズ 様
Red Hatの革新的なアプローチは、データ管理に現代的なアプローチを提供するCommVaultのSolving Forwardビジョンと併用することができます。 Red Hat Storage Server 2.1とCommVault Simpana 10の連携により、ビジネスに弾力性とアップタイムをもたらし、すべてを単一のソフトウェアプラットフォームから実現できるエンタープライズクラスのス ケールアウトなバックアップおよびアーカイブソリューションを提供します。
HP ハイパースケールサーバ製品管理 シニアディレクター ジョン・グロマーラ 様
HPはRed Hatとの長年に渡る協業の歴史の中で、プラットフォーム·インフラス トラクチャを牽引するオープンソースをベースとしたソリューションを提供しており、 ビッグデータのワークロードへ魅力的なスケールアウト·ストレージ·ソ リューションの提供へも協業を続けてきました。急増するデータ量を費用対効果の高い管理ソリューションを必要としているお客様には、Red Hat StorageとHP ProLiant® SL4500 Gen8サーバーの組み合わせは、スケーラビリティ、高パフォーマンスを提供し、非構造化データの格納へ経済性をもらたします。
インテル コーポレーション ストレージ部門 ゼネラルマネージャー ベヴ・クレア 様
IntelとRed Hatは、お客様へ革新的なオープンソース ソリューションの提供に 向けて長年の協力関係にあります。両社は、Software-Defined Storageのビジョ ンを共有しており、これはよりスケーラブルで自動化され費用対効果の高 いデータセンターインフラストラクチャを実現するものです。Red Hat Storage Server 2.1が動作するIntel®Xeon®、AtomTMプロセッサー·ベースのサーバーでは、今日のクラウドやデータセンターのワークロードに必要な、高度な処理能力、俊敏性、効率的なプラットフォームをお客様に提供します。
Supermicro 社長兼最高経営責任者(CEO) チャールズ・リアン 様
サーバとストレージソリューションにおけるSupermicroのリーダーシップは、技術的なイノベーションに基づき、高性能、エネルギ効率、サーバー·ビルディング·ブロック·ソリューションといった非常に幅広い選択肢を提供しています。Red Hatとの協業により、前例のない経済的なメリットを提供する当社のプラットフォームの優位性を拡張し、クラス最高のOpen Software-Defined Storageソリューションをお客様に提供します。 Red Hat Storage 2.1の発表により、Red Hat認定ソリューションが、バックアップとアーカイブ、企業向けDrop Box、ビデオ処理アプリケーションのバックエンドを含め幅広い用途での利用に対応しています。
その他のリソース
Red Hat Storage詳細について
Red Hat Enterprise Linux OpenStack Platformについて
Red Hat Certificate of Expertise in Hybrid Cloud Storageについて
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■ Red Hat, Inc.について
オープンソースソリューションのプロバイダとして世界をリードするRed Hatは、コミュニティとの協業により高い信頼性と性能を備えるクラウド、Linux、ミドルウェア、ストレージおよび仮想化テクノロジーを提供、さらにサポート、トレーニング、コンサルティングサービスも提供しています。Red Hatは、企業、パートナーおよびオープンソース・コミュニティのグローバル・ネットワークの中核として、成長のためにリソースを解放し、ITの将来に向けた革新的テクノロジー創出を支援しています。
詳細につきましては、http://www.redhat.comをご覧ください。
■ 将来の見通しに関する声明
このプレスリリースに含まれる表現は、1995年米国民事証券訴訟改革法(Private Securities Litigation Reform Act of 1995)が定める定義の範囲内で「将来の見通しに関する声明」に相当する場合があります。将来の見通しに関する声明は、特定の仮定に基づいて将来の出来 事に対する現在の期待 を表明したものであり、過去または現在の事実に直接関連しない声明を含んでいます。実際の結果は、そうした将来の見通しに関する声明 で示されたものと実質的に異なる場合があります。それは、買収先の統合に関連するリスク、当社が効果的に競争できるかどうか、当社の知的所有権を適切に保護できるかどうか、サードパーティの知的所有権に関してライセンス侵害の主張がなされる可能性、データと情報のセキュリティ脆弱性に関連するリスク、当社の成長と国際業務を効果的に管理し、統制できるかどうか、訴訟がもたらす不利な結果、主要スタッフへの依存性、および当社のForm 10-Kに基づく最新の四半期報告(コピーはSECのWebサイトhttp://www.sec.govから入手可能)に含まれるその他の要因(「リスク 要因」および「財務状態と営業成績に関する経営陣の議論と分析」の項に記載された要因など)といった、さまざまな重要な要因に左右されます。さらに、本プレスリリースに記載された将来の見通しに関する声明は、本プレスリリースの発行日現在の当社の見解であり、これらの見解は変更される場合があります。ただし、当社は将来のある 時点でこれらの将来の見通しに関する声明を更新する場合もありますが、更新についていかなる義務も負うものではありません。これらの将来の見通しに関する声明は、本プレスリリースの発行日よりあとのいかなる時点における当社の見解も表すものではありません。
●レッドハット株式会社について
レッドハット株式会社は、米国ノース・カロライナ州ラーレーに本社をおく、エンタープライズLinuxの世界的なディストリビューションRed Hat,Inc.の日本法人です。 オープンソースを基盤として、組込み系からエンタープライズサーバまで対応する普遍的なプラットフォームとサービスを提供しています。
LINUXは米国及びその他の国におけるLinus Torvaldsの登録商標です。RED HATとShadowman logoは米国およびそのほかの国において登録されたRed Hat, Inc.の商標です。その他、記載されている会社及び製品の名称は、各社の商標または登録商標です。
● 本件に関する報道関係者からのお問い合わせ先
レッドハット株式会社
マーケティング本部
pr-jp@redhat.com
TEL:03-5798-8550
● 本件に関するお客様からのお問い合わせ先
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営業担当:sales-jp@redhat.com
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