レッドハット、BPMとCEP機能を統合したビジネスルール管理のプラットフォーム、「JBoss Enteprise BRMS 5.3」を提供開始

JBossビジネスソリューションの一環として、ビジネスプロセス効率 化とビッグデータ分野におけるリアルタイムイベント分析に関するソリューションを提供、北陸コカ・コー ラ/ヒスコムの顧客管理システムで採用、投資3割削減に貢献

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 レッドハット株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:廣川裕司、以下レッドハット)は、BPMとCEP(Complex Event Processing)機能を統合したビジネスルール管理のプラットフォーム「JBoss Enterprise BRMS5.3」の提供を本日開始したことを発表致します。JBoss Enterprise BRMSの製品提供、テクニカルサポート、製品 アップグレード、修正プログラムを含む年額サブスクリプションは、16Coreあたり 3,120,000円(税別)からです(注)。本製 品は、ビジネスプロセスの効率化とビッグデータ分野におけるリアルタイムイベント分析に関するJBossのビジネスソリューションを提供します。

 BRMS(Business Rule Management System:ビジネ スルール管理システム)は、企業ITにおいてビ ジネスルール処理の自動化と俊敏性に大きく貢献できるソ リューションとして注目されています。しかし一方で、これまでのBRMSの活用に関しては、適用シーンの難しさや高価な導入コストなどの理 由から、一部の特殊業務への適用にとどまっていました。 レッドハットでは、オープンソースソフトウェアとして「JBoss Enterprise BRMS」を投入することで、BRMS市場の低価格化を図り、かつ、その適用範囲をBPM(ビジネスプロセス管理)領域、大量データに対するパターンマッチン グにより必要なビジネスアクションをリアルタイムに発見、実行するCEP(Complex Event Processing)領域に広げることで、企業ITの 俊敏性を大きく向上できるようになりました。新版のJBoss Enterprise BRMS 5.3の特徴は以下の通り。

1) BPMN2.0 対応のBPM機能を追加
 JBoss Enterprise BRMS5.3では、ビジネスプロセス管理のための標準であるBPMN2.0 (Business Process Notation 2.0) に対応したjBPM5を搭載しました。BPMN2.0は、ワークフローを含むビジネスプロセスのモデル化の標準であり、本機能を提供することは、標準仕様で動作するBPM基盤の必要条件です。今回、BPMN2.0の機能をJBoss Enterprise BRMS5.3に統合することで、ビジネスプロセス管理システムからそ の複雑性を排除できるよ うになります。ひとつひとつ簡素化されたそれぞれのビジネスプロセスの連携は、様々なビジネス条件に基づくビジネスルールから最適なビジネス プロセスを動的に結びつけることができるようになります。これにより、ビジネスルール管理システムは知的な意思決定支援システムのように振る 舞い、多くのビジネスプロセスは有機的に統合することができるようになります。本来、BPMに求められ続けてきた変化への対応力や俊敏性は、BRMSと統合化することで実現できるようになります。

2) BRMSと融合したCEP機能
 JBoss Enterprise BRMSは、既にCEP(Complex Event Processing)機能を搭載していま す。 CEPは、様々なビジネスイベント、システムイベントなどの複合 データから最適なアクションを動的に導き出す仕組みとして注目されています。JBoss Enterprise BRMSは、大量データから重要なビジネスイベントを発見するために、 ビジネスルールエンジン を活用し、データに対するパターンマッチングをCEP技術を用いて実行します。これにより、一般的なプログラム開発では発見が難しい、大量データから予知するビジネス兆候をリ アルタイムなシステムイベントして発見することができるようになります。また、JBoss Enterprise BRMSでは、統合されたBPM機能を利用することで、発見されたイベントに最適なビジネスプロセスを実行させることができるようになります。

3) ブラウザによる操作性の向上
 JBoss Enterprise BRMS 5.3は、Web2.0の操作性を 提供するWebブ ラウザでのビジネスルール管理機能を提供します。今回の新版では、BPMN2.0の表記に対応したBPMモデ リングがWebブラウザから操作できるようにな りました。また、従来よりビジネスルール記述、ディシジョンテーブルの作成、作成したビジネスルールの検証などもすべてWebブラウザから操作可能です。Webブラウザから登録されたビジネスルール、BPMモデリングは、JBoss Developer Studio の開発環境からも操作可能です。JBoss Enterprise BRMSのビジネスルールやBPMモデリング、開発、管理は、システム開発者だけでなく、ビジネス層の 関係者にも親和的な操作性を提供します。

 JBoss Enterprise BRMS 5.3は、企業システムに柔軟性と俊敏性を提供できる新しいソリューションです。しかも、これ までのようにBRMSの適用で効果が得られる業 務を限定することなく、ビジネスプロセス管理の領域、ビックデータの活用が求められるCEPの領域に適する機能を統合することで、より広範囲な企業システムに対応できるソリューション基盤となりました。さらに、JBoss Enterprise BRMSは、オープンソースソフトウェ アとして提供されるため、これらのソフトウェア導入に低 価格化を実現します。なお、日本国内では、既に 北陸コカ・コーラボトリング株式会社/株式会社ヒスコムで早期提供プログラムとして採用されシステム開発が進んでいます。各製品に関する詳細 は、以下のURLをご覧ください。

JBoss Enterprise BRMS : http://jp.redhat.com/products/jbossenterprisemiddleware/business-rules/

(注)製品サブスクリプションサービスは、16コア単位で提供されます。コアとは、製品が導入されるテスト環境や本番環境のサーバの物理CPUに搭載されるコア、もしくは、仮想環境に割り当てられる仮想CPUを示します。製品サブスクリプションサービスには、テスト環境から本 番稼動時における問題分析などのテクニカルサポート、製品アップグレード、修正プログラムの提供を含む年額料金です。全てのサブスクリプショ ンサービスでは、カスタマー・サポート・ポータルからの問い合わせと電話による問い合わせが可能です。


Red Hat, Inc.について
オープンソースソリューションのプロバイダとして世界をリードし、S&P500社に名前を連ねるRed Hatは、ノースカロライナ州ラーレーに本社を置き、世界70ヶ所以上に事業所を展開しています。Red Hatは、オペレーティング システム プラットフォームのRed Hat Enterprise Linuxをはじめ、仮想化のRed Hat Enterprise Virtualization、管理、ストレージ、サービス指向型アーキテクチャ(SOA)を含むJBoss Enterprise Midlewareなどの各種ソリューションにより、高品質かつ低コストのテクノロジーを提供しています。また、Red Hatは、世界各国のお客様にサポート、トレーニングおよびコンサルティングサービスを提供しています。
詳細につきましては、http://www.redhat.comをご覧ください。

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●レッドハット株式会社について
レッドハット株式会社は、米国ノース・カロライナ州ラーレーに本社をおく、エンタープライズLinuxの世界的なディストリビューションRed Hat,Inc.の日本法人です。 オープンソースを基盤として、組込み系からエンタープライズサーバまで対応する普遍的なプラットフォームとサービスを提供しています。

LINUXは米国及びその他の国におけるLinus Torvaldsの登録商標です。RED HATとShadowman logoは米国およびそのほかの国において登録されたRed Hat, Inc.の商標です。 その他、記載されている会社及び製品の名称は、各社の商標または登録商標です。


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