Red Hat、世界をリードするエンタープライズLinuxプラットフォームの最新バージョンで、エッジ・コンピューティングの次の波を促進

Red Hat Enterprise Linux 8.4は、軽量なコンテナ・イメージ、大規模エッジ・デプロイメントの管理強化、および自動コンテナ・アップデートによってRed Hatのエッジ構想の基盤を形成

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[ノースカロライナ州ローリー – RED HAT SUMMIT 2021年4月27日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳

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Red Hat Enterprise Linuxは、Red Hatのエッジ構想のバックボーンとして、この一貫性のあるエッジネイティブなインテリジェント・プラットフォームを提供し、ベアメタルサーバーからクラウド、エッジに至るまで、ハイブリッドクラウドの動的な要求に対応します。

Red Hat Red Hat Enterprise Linux シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー  ステファニー・チラス

オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.は本日、世界をリードするエンタープライズLinuxプラットフォームに新たな機能と機能拡張を導入し、データセンターからエッジに至るまでオープン・ハイブリッドクラウドの高性能な基盤として、Red Hat Enterprise Linuxをさらに進化させたことを発表しました。数週間のうちに一般提供が開始されるRed Hat Enterprise Linux 8.4は、エッジ・デプロイメント用の軽量で、本番環境での利用に適したオペレーティングシステムとしての役割をさらに強化し、エッジ・コンピューティングのニーズに合わせてスケーリングした新しいLinuxコンテナ、デプロイメントおよび管理機能を追加しています。

Red Hatの「エンタープライズ向けオープンソースの現状」によると、調査対象のITリーダーの72%は、今後2年間、オープンソースがエッジ・コンピューティングの導入を牽引すると予想しています。Linux Foundationの「エッジの現状 2021」では、2025年までに、モノのインターネット(IoT)またはエッジ関連のデバイスが約90ゼタバイトものデータを生み出すと予測しています。Red Hatにとって、これはオープン・ハイブリッドクラウドのフットプリントとしてのエッジ・コンピューティングの重要性が今後数年間、高まる一方であり、エッジ・コンピューティングの難題に備えることがCIOとITリーダーにとって極めて重要であることを示しています。

Red Hat Enterprise Linuxは、世界的な金融機関や医療システムから大規模メーカーや政府機関まで、世界中でフォーチュン500業界の本番環境の基盤として機能しています。このプラットフォームでは、ハイブリッドクラウド環境の一貫性と制御を強化するとともに、オープン・イノベーションを徐々に、または一括して導入することが可能で、デプロイメントのセキュリティ強化と信頼性を一層高めることができます。Red Hat Enterprise Linux 8.4の追加機能により、Red Hatはこうした機能性をエッジ・デプロイメントへ拡張します。

Red Hatのエッジ構想について

Red Hat Enterprise Linuxは、Red Hatのエッジ構想に向けた確固たる基盤です。この構想は、通信運輸からスマート自動車やエンタープライズデバイスに至るまで、Red Hatのオープン・ハイブリッドクラウド・ポートフォリオの機能をエッジへ拡張することを目指しています。Red Hatの広範なオープンテクノロジーは、Red Hat Enterprise Linuxや以下の製品を含めて、エッジ対応のテクノロジー・スタックを構成します。

  • Red Hat OpenShift:3ノードクラスタやリモート・ワーカーノードのサポートを含み、業界をリードするエンタープライズKubernetesプラットフォームをスペースやリソースに制約がある場所で導入することが可能です。
  • Red Hat Advanced Cluster Management for Kubernetes:高性能で柔軟性に優れたKubernetes管理機能をオープン・ハイブリッドクラウド全体にわたって提供し、集中型のIT制御をデータセンターから末端のネットワーク・エッジへ拡張します。
  • Red Hat Ansible Automation Platform:エッジデバイス上のソフトウェア・スタックをメンテナンスするワークフローを自動化する上で有効です。
  • Red Hat Integration:アプリケーションおよびデータをエッジ・デプロイメントとオープン・ハイブリッドクラウド全体にわたって接続します。
  • Red Hat Data Services:データをエッジとデータセンターの全体にわたって保存、分析、および配信します。

Enterprise Linuxコンテナをエッジ向けにスケーリング

エッジ・デプロイメントでは、Linuxコンテナを活用することにより、様々な場所にわたるワークロードの構築、デプロイ、およびメンテナンスを簡易化することがよくあります。Red Hat Enterprise Linux 8.4は、Red Hat Enterprise LinuxのオープンスタンダードベースのコンテナエンジンであるPodmanに対するアップデートをはじめとして、これらのイメージ全体にわたる標準化と制御を維持する上で役立ちます。Podmanでは、データセンターでの実行でもリモートのエッジ・ロケーションでの実行でも、コンテナをオープン・ハイブリッドクラウド全体にわたって1つの中央ポイントから管理することが可能です。自動コンテナ・アップデートの機能が提供され、エッジにおけるコンテナ化したワークロードについて、セキュリティの高い適切な実行を容易に維持することができます。

Red Hat Enterprise Linux 8.4では、様々な用途向けにカスタマイズされたデプロイ可能なオペレーティングシステム・イメージを作成するツールであるImage Builderに新しい機能が追加されています。エッジ・コンピューティングのワークロード向けに、Image Builderでベアメタル用に調整されたインストール・メディアの作成がサポートされました。この機能は、ITチームが切り離されたエッジ環境全体に対しても共通の基盤を維持する上で役立ちます。

最新リリースでは、コンテナ内で実行可能なRed Hat Enterprise Linuxのユーザースペース・コンテンツであるRed Hat Universal Base Image(UBI)にも機能拡張が施されています。UBIを利用すれば、コンテナにおいて、セキュリティ強化や効率の向上など、Red Hat Enterprise Linuxの本番環境での利用に適した特性をアプリケーション・レベルで同様に維持することが可能です。エッジ・コンピューティング向けに、UBIが軽量な(マイクロ)イメージで利用可能になりました。これは、カーネル・デプロイメント全体のオーバーヘッドを伴わずに、エンタープライズグレードのLinux基盤上で標準化された再配布可能なクラウドネイティブ・アプリケーションを構築する上で最適です。

オープン・ハイブリッドクラウド全体で活用できるRed Hat Enterprise Linux

Red Hat Enterprise Linux 8.4は、エッジ用の基盤にとどまりません。世界をリードするエンタープライズLinuxプラットフォームの最新バージョンでは、データセンターからクラウドまで、ハイブリッドクラウド戦略の構築、デプロイ、およびメンテナンスに幅広く役立つ新たな機能と機能拡張が追加されています。主要な追加機能として以下が挙げられます。

  • クラウドベースのアプリケーションに対応した柔軟性の向上:Red Hat Insightsサブスクリプションを通じたサブスクリプションのデプロイおよびレポートに対するより包括的なビューが提供されるとともに、Red Hat Cloud Accessのサポートが拡張されています。
  • システム設定および管理の簡素化と自動化:TracerユーティリティとRed Hat Enterprise LinuxのWebコンソールによるアップデートを通じて、システムのパッチ適用やアップデートに関するインテリジェントなガイダンスを提供し、サービスの再起動やシステムのリブートによるダウンタイムの確認を支援します。
  • セキュリティ機能の強化:分散環境全体にわたってコンテナとして提供されるRed Hat Enterprise Linux System Role for Crypto PoliciesとNetwork-Bound Disk Encryption(NBDE)により、ハイブリッドクラウド規模でIT組織のニーズに対処できるように設計されています。

Red Hat Enterprise Linux 8.4では、Red Hatのプロアクティブな管理ソリューションであるRed Hat Insightsの新しい強力な追加機能も活用でき、Red Hat Enterprise LinuxシステムのITセキュリティ、システム分析、および管理を一層強化することができます。Red Hat Insightsは、すべてのアクティブなRed Hat Enterprise Linux、Red Hat OpenShift、およびRed Hat Ansible Automation Platformのサブスクリプションに付属しています。

提供開始時期

Red Hat Enterprise Linux 8.4は、Red Hatカスタマーポータルを通じて、数週間のうちに一般提供が開始される予定です。

サポートコメント

Red Hat Red Hat Enterprise Linux シニアバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー ステファニー・チラス
「オープン・ハイブリッドクラウドは、企業のデータセンターやパブリッククラウド環境に限られるわけではありません。そこには、企業ネットワークの末端に存在するリモートサーバー、高度な機器やその他のデバイスも含まれます。このように異機種が混在するフットプリントの特性から、成功に向けて一貫性の確保が極めて重要になります。Red Hat Enterprise Linuxは、Red Hatのエッジ構想のバックボーンとして、この一貫性のあるエッジネイティブなインテリジェント・プラットフォームを提供し、ベアメタルサーバーからクラウド、エッジに至るまで、ハイブリッドクラウドの動的な要求に対応します。」

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