Red Hat、シンプルで柔軟なクラウドネイティブ開発を実現するRed Hat OpenShift Application Runtimesを提供開始

OpenShift上のマイクロサービスベースのプリケーション開発とデリバリーを促進

東京 -

[ノースカロライナ州ローリー - 2017年12月5日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳

オープンソースソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.(NYSE:RHT、以下Red Hat)は、本日Red Hat OpenShift Application Runtimesの提供開始を発表しました。このRed Hat OpenShift Application Runtimesは、マイクロサービスベースのアプリケーション構築や実行を規範的に行うための、厳選されたフレームワークとランタイムを提供し、企業や組織のクラウドネイティブアプリケーション開発を促進します。

デジタル変革は、新しい競争相手、コミュニティ、テクノロジー、ビジネス戦略によって特徴付けられた市場において、企業が競争力を高めるために与えられた改革の機会です。このような状況下では、適応性が生存競争の鍵となり、Linuxコンテナ、API管理、サービスベースアーキテクチャ、およびDevOpsの自動化を活用したクラウドネイティブ開発ソリューションが、企業や組織にとって予期できない変化に対応し、競合先に打ち勝つための強い味方となります。

Red Hat OpenShift Application Runtimesは、複数の言語とフレームワークによるマイクロサービスを開発するための、高度に統合・サポートされたサービスを提供することにより、新規アプリケーション構築および既存アプリケーション再構築の両方において、開発者の選択の自由と標準化とサポートのための運用上の要件のバランスをとることを目指しています。2017年9月に行われたRed Hatの顧客調査によると、回答者の大多数(87パーセント)は、マイクロサービスの開発に複数のランタイムとフレームワークを使用しているか、使用を検討していると回答し、そのうちの44パーセントが、適切なツールを適切なタスクに使用したいと述べています。

Red Hat OpenShift Application Runtimesは、複数のランタイム、言語、フレームワーク、アーキテクチャをサポートし、主に以下の特徴と利点があります。

  • 開発の単純化:この製品により、OpenShift Container Platformの機能と、ウィザードベースのセットアップ、サービス検出、外部構成、フォールトトレランス用のサーキット・ブレーカーを含む複数のランタイムおよびフレームワークを統合し、クラウドネイティブなアプリケーション開発の複雑さ軽減します。
  • 戦略的な柔軟性:Red Hat OpenShift Application Runtimesは、ハイブリッドクラウド構成をサポートするため、クラウドプロバイダーのロックイン回避に役立ちます。クラウドコンピューティングの分散の実現において、ランタイムおよびフレームワークへの“1つのサイズですべてに合う”といった画一的アプローチは、企業の生産性にとって効果が薄いものになりつつあることを意味します。この製品によって開発者は、好きなツールを使って、ハイブリッドおよびマルチクラウドのアプリケーションやシステム用のサービス構築の際の柔軟性を得ることができます。
  • デリバリー速度:Red Hat OpenShift Container Platformとの統合によって、Red Hat OpenShift Application Runtimesは、アプリケーションとそのコンポーネントのプロビジョニング、ビルド、デプロイのためのフル自動化プラットフォームを開発者に提供します。Git、Maven、Jenkinsといった継続的インテグレーションと継続的デリバリー(CI/CD)ツールとの一体化だけでなく、Kubernetesのワークフローをより安全で合理的なものにするための直感的なツールを備え、ポリシーベースの制御と自動化によるアプリケーションのロードバランシング機能と自動スケーリング機能を可能にしています。
  • サービスカタログの統合:OpenShift Service Catalogと組み合わせることで、IT部門は、クラウドベースのサービスの統合によって、マルチクラウドへの投資を十分に活かすことが可能になります。また、OpenShiftとAWSとの統合やRed Hat OpenShift Application Runtimesを用いて社内で開発した機能により、ステートフルやステートレスなマイクロサービス・ベースのITフットプリント全体のアプリケーションの移植性と一貫性を手にいれることができます。

Red Hat OpenShift Application Runtimesで使用可能な認定およびサポートされたランタイムには、JBoss EAP(Java EE)、WildFly SwarmEclipse MicroProfileEclipse Vert.xNode.jsSpring Boot などがあります。

提供開始時期

現在、Red Hat OpenShift Application Runtimesは入手可能です。お客様は、Red Hatカスタマーポータル、もしくはOpenShift Onlineで最新のリリースをダウンロードすることができます。

 

サポートコメント

Red Hat ミドルウェア担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー Mike Piech

「クラウドネイティブでコンテナ化されたマイクロサービスベースのアーキテクチャという新しい世界は、かつてないほどに迅速かつ柔軟な方法で、企業にイノベーションをもたらします。しかし、それを性能、信頼性、セキュリティ改善を伴い規模を拡大するには、エンタープライズクラスのランタイムの能力が必要となります。Red Hat OpenShift Application Runtimesは、Red HatのRed Hat JBoss Middleware での10年以上にわたる経験を、次世代のマイクロサービスベースのアプリケーション開発のためにゼロから作られたこの新しいランタイム製品によって証明します。」

Vizuri シニアバイスプレジデント Joe Dickman

「クラウドネイティブなアーキテクチャに時間や資源を投入している組織は、コンテナ化されたワークロードを活用して、変化する顧客のニーズに迅速に対応できる堅牢で柔軟性があり信頼性の高いインフラを備えることに目を向けなければなりません。Red Hat OpenShift Application Runtimesは、好きなツールを使用して無数の環境でインフラとアプリケーション・リソースの提供と使用停止を行うプログラマブルな方法で、ハイブリッドおよびマルチクラウドのアプリケーションやシステム用のサービスを構築するための基盤を確立するものです。」

IDC ソフトウェア開発 &オープンソース担当グループバイスプレジデント Al Gillen

「DevOpsやマイクロサービス、クラウドサービス、最新のアプリケーション開発に投資している企業は、ビジネスに重点を置いたイノベーション、競争力のある差別化の促進、ユーザーからの予期せぬ要求やビジネス要件への迅速な対応といった多くのメリットを感じることができています。アジャイルやDevOpsの運用モデルを採用している先見の明のあるCIOやCEOは、アプリケーションデプロイメントの頻度向上、コードの高品質化、ユーザー中心の機能の提供と進化の迅速性、新製品や機能のイノベーション力の向上などの効果を実感していることでしょう。」

 

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