Red Hat、次世代の意思決定管理製品を発表

Red Hat Decision Manager 7はビジネス上の意思決定の自動化を実現。タスクの運用効率を高め、より確実な成果を実現可能に

東京 -

[ノースカロライナ州ローリー – 2018年2月21日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳

オープンソースソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.(NYSE:RHT、以下Red Hat)は、本日Red Hat Decision Manager 7を発表しました。この意思決定管理プラットフォームによって、ルールベースのアプリケーションとサービスを容易に開発、デプロイすることができます。Red Hat Decision Manager 7は、ビジネスルール管理製品であるRed Hat JBoss BRMSの次世代製品であり、ビジネス上の意思決定を自動化するアプリケーションを企業が迅速に構築できるように設計されています。

ビジネスプロセスは企業が効率化を図り、ワークロードを低減する上で重要な役割を果たします。また、すべてのビジネスプロセスの中心となるのがビジネスルールです。これらのプロセスを自動化することで、特に複雑な、あるいは反復的なタスクの運用効率を高め、より的確な成果が望めるようになるため、企業は市況やビジネスニーズの変化へより適切に対応することが可能になります。

Red Hat Decision Managerなどのローコード開発ツールによって、ビジネスユーザーはアプリケーション開発により積極的に参加することが可能となり、ビジネスステークホルダーとITステークホルダーのコラボレーションを強化することでアプリケーション開発プロセスを効率化することができます。業界専門調査会社であるIDCによると、2021年までにビジネスアプリケーションの20%を、新規アプリケーション機能の30%を非従来型の開発者が構築すると予想されています。[1]

Red Hat Decision Manager 7は、より優れたユーザーエクスペリエンスと堅牢なツールセットを提供します。このツールセットは、ビジネスユーザーやシチズンデベロッパーがビジネスロジックを直接修正できるように特別に設計されているため、IT部門はリソースの優先度を他のタスクへ振り分けることができます。その主な機能として、Decision Model and Notation (DMN)で表されるモデルの直接実行支援、再設計された意思決定表と新たな意思決定表エディタ、データモデラーの改善が挙げられます。

伝統的なアプリケーションとクラウドネイティブの両方に対応しており、顧客のデータセンター内にオンプレミスとして、もしくは、Red Hat OpenShift Container Platform上でコンテナ化されたサービスとして利用できます。Red Hat OpenShiftは、テストの自動化や継続的インテグレーションおよびデリバリー(CI/CD)などのDevOps機能を提供し、また強固なセキュリティ、拡張性および相互運用性を実現します。このため、プロセス駆動型アプリケーションに対するビジネス価値を高め、デジタル革新を加速します。

提供開始時期

Red Hat Developersコミュニティのメンバーは、Red Hat Decision Managerをダウンロードすることができます。Red Hatカスタマーポータルで最新のリリースを入手可能です。

[1] 出典: IDC FutureScape: Worldwide IT Industry 2018 Predictions 2017年10月(US43171317)

 

サポートコメント

Red Hat ミドルウェア担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー Mike Piech

「ローコード開発の概念は、アプリケーション開発プロセスからコードを排除し、従来のプログラマーを削減するといったことよりも、ビジネスやITユーザーが実行する必要のある作業を、迅速かつ効率的に補完的に支援することを意味します。最終的に、Red Hat Decision Managerで構築したローコードツールは、ビジネスアナリストやハードコアデベロッパーのいずれか一方だけを対象としたプラットフォームではなく、いずれに対してもより優れたユーザーエクスペリエンスを提供できるように設計され、強固にインテグレーションされた豊富な機能セットです。」

 

Northwell Health 臨床情報システムおよびエンタープライズ情報アーキテクト兼ディレクター Vipul Kashyap氏

「Red Hat Decision Managerは、Northwellのデジタルビジネス戦略において重要な役割を果たしており、中核的な医療アプリケーションの開発を促進します。開発例として、ケアマネージメントプログラムに登録する患者を特定するために設定かつ再利用可能な機能を迅速に開発することができ、また患者を臨床リスク別に分類し、最適な治療の選択肢を特定するための「臨床意思決定支援」機能の開発が挙げられます。Decision Model and Notation(DMN)のサポートなど近年の進歩によって、臨床情報専門家やビジネスアナリストはITを介さずに複雑な意思決定支援ルールやモデルを管理および更新できるため、より的確な結果を導き出し、当社の臨床情報システムにおける意思決定支援を迅速に実現します。」

 

IDC インテグレーションおよびプロセスオートメーション担当プログラムバイスプレジデント Maureen Fleming氏

「Decision Managerは、特に機械学習と組み合わされ、よりシンプルかつダイナミックになるように設計されたプロセスに組み込まれ、現代の開発環境において中心的な役割を果たしています。この段階では、意思決定ロジックはビジネス機能において専門家の領域と見なされがちです。ローコードに基づいて生産性の高い開発を行うことで、価値をより迅速に提供し、また変更スピードを向上させることができ、ビジネスと開発者がコラボレーションするための仕組みを提供します。また、Decision Managerのランタイムをコンテナに組み込み、より柔軟にクラウドとエッジロケーションにデプロイできるということは重要なポイントであり、他の製品と比べて優位な点です。」

 

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