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昨年10月のAnsibleFestでRed Hat Ansible Automation Platformを発表して以降、私たちは引き続きPlatformの機能を拡充し、組織がより一層簡単に大規模な自動化をビルド、運用し、チームの壁を越えて連携を強化できるようにしてきました。

Red Hat Ansible Automation Platformは、チームの壁を越えた連携、ガバナンス、分析のためのシンプルでパワフルなAnsibleソリューションをホストサービス機能と組み合わせたもので、オートメーションの価値を飛躍的に高めるためのソリューションとなっています。私たちは、企業が簡単に自動化を作成する能力を必要とするだけでなく、適切なガバナンスや統制を維持しつつ、プロジェクトやチームの壁を越えて自動化を共有し再使用できる必要があるのを目の当たりにしてきました。Red Hat Ansible Automation Platformはチームやドメインをまたいで使用できるソリューションや、自動化を進める中で育てていくことができるソリューションの提供に役立ちます。

今日の変わりゆくグローバルダイナミクスにおいて、また、より少ないリソースでより多くを成すことが求められる中で、私たちは極限まで働かされているリモート要員やITチームを助けるために自動化が果たすことのできる唯一無二の役割を理解しています。私たちはこの数週間で、お客さまが能力を高め、世界中のリモート要員に対応するために変更を行い、かつてないほどの需要の急増に対処するにあたって、自動化がどのように役立ったかお客様から聞いています。当初から、シンプルな自動化言語を作成して組織が簡単に始められるようにすることは、Ansibleの最も重要な目的のひとつでした。そして私たちがプラットフォームを発売する目的のひとつは、お客様がその自動化の拡張を続け、より少ないリソースでより多くを成すことができるようにすることです。Red Hat Ansible Automation Platformとその機能を強化し、改良する中で、私たちはこれまで以上にこれらの目的に重点をおいています。

自動化サービス・カタログの導入

自動化サービス・カタログを導入できることを嬉しく思っています。自動化サービス・カタログによって、ビジネス・ユーザーはガバナンスと承認を維持しながら、インフラストラクチャとアプリケーションのデプロイを自動化できるようになります。ユーザーが自動化の利用を拡大させて自動化のサイロを破壊しようとする中で、リソースや環境を不必要な変更から保護するために統制やガバナンスの整備が必要となることがよくあります。

自動化サービス・カタログは、Red Hat Ansible Automationを組織内に広げ、自動化されているものの視認性を高めます。また、業務によって定められた統制やコンプライアンスを組織が維持できるようにします。カタログは、環境が物理、仮想、クラウド、コンテナのいずれをベースにするものであっても、Ansibleプラットフォームのプロビジョニングから、リタイア、ロギングまで、自動化リソース用のライフサイクル管理を行います。自動化サービス・カタログは、今年の夏の初め頃にcloud.redhat.comにてRed Hat Ansible Automation Platformのお客様に提供する予定です。

Automation Analyticsによる効率の向上

私たちはRed Hat Ansible Automation Platformの発表と併せてAutomation Analyticsを導入し、ユーザーが特定の自動化アクションがどのように機能しているか詳細に確認できるようにしています。発売以降、130社を超えるお客様がAutomation Analyticsを起動しており、最もよく使用されるモジュールやリソースの実態、自動化の健全性、自動化環境の動作状況を確認しています。お客様の自動化を一段上のレベルに引き上げ、従業員がグループや役割を越えて関与できるようにするため、ツールはお客様と共同で開発しました。私たちは、自動化がどのように機能しているかをユーザーがより理解できるだけでなく、成否のよりよい評価を可能にするようなリソースをユーザーに提供するために、分析能力を拡大、発展させるつもりです。最新の機能や改善には次の内容が含まれます。

  • フィルタリングの改善によって、ユーザーはRed Hat Ansible Towerクラスタや日付によるフィルターをかけることが可能です。これにより、ユーザーは個別のクラスタにまで掘り下げてフィルタリングを行い、特定の物理サイトやグループに関連するデータを取得することができるようになります。
  • 追加のジョブ統計は、総実行数、総実行時間、平均時間、タスクの成功率、最も失敗が多かったタスクとその失敗率といった情報を提供します。この情報によって、ユーザーはジョブテンプレートを素早く精査し、使用率が高く成功率の低いジョブの修正に専念することが可能となります。
  • 組織統計の改善。組織統計では、新しいフィルター機能を追加して自動化の導入状況を組織間で比較できるようにしました。複数のAnsible Towerクラスタ間の組織は同じ名称を使用する場合には一つに統合されます。ジョブテンプレート使用総数に基づき、上位および下位それぞれ5つの組織によってフィルターをかけられるようになりました。

Content Collectionsを通じて、より多くの認定済みコンテンツを提供

Ansible Content Collectionsは2019年10月に発売されて以来、躍進を遂げてきました。Ansible Content Collectionsは、モジュール、プラグイン、ロール、PlaybookなどAnsibleのコンテンツを系統的に整理します。これにより、お客様やコントリビューターは、Ansibleのリリースサイクルとは無関係にコンテンツを容易に配布、共有、利用することができます。さらに、サポート付き、事前構成済みのパートナーコンテンツがContent Collectionsから利用できるため、ユーザーが自動化をより迅速かつ容易に始められるようになっています。

この認定済みのAnsible Content Collectionsは、Automation Hubの中にあります。Automation Hubは集中型のリポジトリ―で、Red Hatとそのパートナーはここにコンテンツを公開し、お客様は認定済み、サポート付きのAnsible Content Collectionsを見つけることができます。現在、30社以上の認定パートナーがあり、そのうちの26社が認定済みContent Collectionsを提供しています。Automation Hub内の認定済みAnsible Modulesは、11月には100件でしたが、今では1200を超えています。私たちはこれまで目の当たりにしてきた勢いにわくわくしています。そして今後もより多くの組織と連携して、ユーザーが自動化のスケーリングに必要とする認定済み自動化コンテンツを、もっとたくさん利用できるように力を注いでいきます。

Red Hat Ansible Automation Platformを使ってみましょう

組織が自動化できるものを自動化して、もっと優先度の高いことに集中できるようにするため、最大で100ノードまで自動化することができるRed Hat Ansible Automation Platformの60日間の無料トライアルをご用意しています。60日間の無料トライアルでは、Red Hat Ansible Automation Platformに含まれるすべての機能をご利用いただけます。こちらからRed Hat Ansible Automation Platform の60日間の無料トライアルを始めましょう。

また、私たちはRed Hat Ansible Automation Platformの導入をお手伝いするため、またオートメーション作業に関する疑問に応えるために、Ansible Ask the Expertシリーズを提供しています。オンラインセミナーのスケジュールは、こちらでご確認いただけます。是非ご参加いただき、当社に導入をお手伝いさせてください。


執筆者紹介

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