システムをどのように管理したいですか?この答えはおそらく、所有している環境のタイプによって大きく異なるでしょう。システムが主にオンプレミスなのか、クラウド内にあるのか、この両方の組み合わせの場合もあるでしょう。いずれにしろ、Red Hat はお客様の状況に対応し、ニーズを満たす管理ツールとして Red Hat Smart Management を提供します。
今年初めにボストンで開催された Red Hat Summit において、RHEL サブスクリプションに Red Hat Insights が含まれるようになったことと併せて、Red Hat Enterprise Linux (RHEL) の階層化アドオンとして Red Hat Smart Management を紹介しました。
Smart Management についてこれまで耳にしたことがない方もいるかもしれません。「スマート管理」という用語を聞いたことはあっても、それが何であるかを知らない方もいらっしゃるでしょう。また Red Hat に精通しておられる方は、すでに導入済みであると思われるかもしれません。
Red Hat Smart Management は、既存のコンセプトに基づいた Red Hat の新たなオファリングです。
Smart Management は、Red Hat 管理ツールを最適な方法で使用できるようにします。Satellite は柔軟性とさまざまな機能を提供し、クラウド管理サービスは新たな as-a-Service オファリングをシンプルにします。
より従来型のオンプレミス管理ソリューションが必要な場合は、Satellite を使用してホストを管理できます。
ホスト型でクラウドベースの管理ソリューションが必要な場合は、RHEL 向けのクラウド管理サービスを選択できます。
場合によっては、この両者の組み合わせが必要になることもあります。インフラストラクチャの中に、従来型のオンプレミスベースの管理ソリューションを必要とする部分があるかもしれません。ご使用の環境の別の部分は開発組織が運用していて、その部門の速度に対応できる、簡単にデプロイできる最新のオファリングを使用して管理する必要があるという場合もあるでしょう。Smart Management は、この両方を実現するのに役立ちます。
Red Hat Smart Management に含まれるもの
Red Hat Smart Management には、Red Hat インフラストラクチャのパッチ、プロビジョニング、サブスクリプション管理を、実行場所を問わず管理できるスケーラブルなプラットフォームである Red Hat Satellite が含まれています。Satellite を初めて使用する場合は、Red Hat Satellite Technical Overview を参照してください (コースには登録が必要です)。すでに Satellite をお使いのユーザーの場合は、Satellite 6.5 の発表で、最新の Satellite 機能の詳細をご覧いただけます。
Smart Management には Red Hat Enterprise Linux 向けのクラウド管理サービスも含まれており、これは新しい SaaS (Software-as-a-Service) のオファリングです。これにより、Satellite をオンプレミス製品として使用するか、クラウドベースの RHEL 向けの新しいクラウド管理サービスを使用するか、Red Hat Enterprise Linux インフラストラクチャの管理方法を選択できます。
RHEL の新しいクラウド管理サービスは完全にクラウドベースなので、インフラストラクチャのインストールや保守は必要ありません。さらに、Red Hat は機能や特長をバージョンアップできるので、お客様側でダウンタイムやメンテナンスを伴うことなく最新バージョンを利用できます。
Red Hat Enterprise Linux のクラウド管理サービスにホストを接続するには、各ホストに Insights クライアントがインストールされている必要があります。これは Red Hat Insights が使用するクライアントと同じです。そのため、Insights をすでに使用している場合は (Insights の使用を強くお勧めします)、追加でインストールや保守が必要なものは何もありません。Insights クライアントをまだインストールしていない場合は、インストール方法と登録方法に関する情報を Insights の概要ページで確認できます。
RHEL 向けクラウド管理サービスの初期リリースには 3 つのサービスが含まれていますが、今後はこれらの新サービスを継続的に強化し、他のオファリングも増やしていく予定です。
クラウド管理サービスの初期サービスは上位レベルのものです。
脆弱性管理:CVE の評価、監視、レポート、修復
コンプライアンス管理 :セキュリティ・コンプライアンス・ポリシーの評価、監視、レポート、修正
システム比較:2 つ以上のシステムの相違点を評価し、相違点を報告
これらのサービスについては、今後の記事でそれぞれを詳しく説明します。ここでは Smart Management 自体について取り上げます。
要約すると、 Red Hat Smart Management には、Red Hat Satellite と RHEL 向けのクラウド管理サービスが含まれています。 これについては、「Red Hat Smart Management の概要」という動画でも取り上げています。
Red Hat Insights を追加
Red Hat Smart Management の使用に加えて、RHEL のお客様は Red Hat Insights を利用して、インテリジェントな管理で環境のスケーリングを支援できます。Insights は、サポートされている RHEL バージョン (RHEL 6.10 以上、RHEL 7 および RHEL 8 を含む) のすべての RHEL サブスクリプションに含まれるようになりました。Insights の詳細については、「RHEL の再定義:Red Hat Insights の概要」をご覧ください。
さらに詳しい情報
Red Hat は 5 月の Red Hat Summit で Red Hat Smart Management を紹介しました。できるだけ多くの人にこのツールのことを知っていただきたいと考えています。
Smart Management をすでに導入しておられるお客様は、cloud.redhat.com にアクセスして、Red Hat Enterprise Linux 向けの新しいクラウド管理サービスを使い始めることができます。Red Hat Satellite の詳細については、Satellite 製品のページをご覧ください。
執筆者紹介
John Spinks is a Senior Principal Technical Marketing Manager for Red Hat. He acts as a subject matter expert for Red Hat Management products including Satellite and Insights. Previous experience includes almost 10 years as a Technical Marketing Engineer for NetApp in RTP, NC.
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