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今、私たちは非常に不安定な状況の中で生活し、働いています。このようなときには、自分の価値観と、自分にとって何が大切なのかを心に留めておくことが有益だと、私は考えています。Red Hat にとって大切なのは、Red Hat の社員、お客様、コミュニティへのコミットメントです。言うまでもなく、幸福は最優先事項であり、Red Hat は当社の社員、そして私たちが生活し、働くコミュニティの健康と幸福を優先するための対策を引き続き講じています

新しい働き方が必要なとき、オープンソースのビジネス手法を活用すると、あらゆる場所から最適なアイデアを募ることができます。透明性とコラボレーションが不可欠になり、事前に支援の準備を整えておくことが、各コントリビューターとコミュニティ全体の成功のための重要な要素になります。この場合も、Red Hat が力になります。

Red Hat は、当社の社員、お客様、コミュニティが今日、明日、そして今後数週間にわたって状況を切り抜けられるように支援する取り組みに注力しています。変化し続ける世界でビジネスを継続させる、バーチャルファーストの基盤に適応する、新しいことを学んでインスピレーションを得るなど、一定のワークライフバランスを維持して取り組みます。

私たちにはいくつかのアイデアがあり、皆様のアイデアもぜひお伺いしたいと思っています。「release early, release often (短いサイクルで頻繁にリリースする) 」の精神で、当社の取り組みをいくつかご紹介し、今後も続けてさらに紹介していきます。

まず、最低限必要なもの

Red Hat のチームは、常に世界中に分散していましたが、この状況を利用してビジネス継続性の取り組みを強化し、この危機の中でもお客様からの信頼にお応えできるようにしています。ビジネス継続性に対する当社のアプローチについては、こちらをご覧ください。

当社のお客様の中には、以前とは異なる方法でのサポートを必要としている方もいらっしゃいます。組織の状況に関係なく、Red Hat はお客様をサポートし、できる限りの支援を行うことに注力しています。

当社は、多くのトレーニングクラスをバーチャル主導のクラスにシフトしました。バーチャルにできない場合は、これまでにスケジュールされたクラスや試験のキャンセルまたは再スケジュールを柔軟に行えるようにしました。Red Hat トレーニングユニットの使用期間を延長し、試験期間を 3 カ月延長しました。同様に、Red Hat 認定プロフェッショナルが認定資格の期限切れを心配せずに済むように、3 月 17 日から 9 月 30 日の間に期限切れになるすべての認定資格の有効期限も延長しました。Red Hat トレーニングと認定資格の最新情報については、こちらをご覧ください。

自動化へのアクセスを拡大

この危機を迎えて、多くの組織が、容量をスケールアップし、リモートワーカーやほぼ前例のない需要の急増に対応するための変更を行うことが必要になっています。自動化は、すでに限界に達している IT チームにとっての救世主だというお話を、各業界のお客様から伺っています。

Red Hat は、最大 100 ノードを自動化できる Red Hat Ansible Automation Platform の 60 日間無料トライアルを提供します。これにより、さらに多くの組織が自動化できるものを自動化して、最も優先すべきことに注力するためのお手伝いができると考えています。60 日間無料トライアルでは、Red Hat Ansible Automation Platform に含まれるすべてのものをご利用いただけます。こちらから、Red Hat Ansible Automation Platform の 60 日間無料トライアルをご利用になれます。

また、 Ansible Ask the Expert シリーズを主催して、Red Hat Ansible Automation Platform を初めて使用するユーザーを支援し、自動化の取り組みに関する具体的な質問にお答えします。この Web セミナーは 4 月 14 日からの 4 週間、毎週火曜日の午前 9 時と午後 1 時 (米国東部時間) に開催されます。 ぜひご参加ください。当社がお客様のスタートをお手伝いします。

生産性の継続を実現するために使用できるツールの共有

Red Hat 開発者プログラムでは、迅速なクラウドアプリケーション開発のためのコラボレーティブな Kubernetes ネイティブ開発ソリューションである Red Hat CodeReady Workspaces を提供しています。これは、通常の開発環境ではなく自宅で作業する開発者にも役立ちます。CodeReady Workspaces はすぐに無料でダウンロードできます。通常どおり、学習のためのガイドとインタラクティブなトレーニングコースも提供しています。

Red Hat が後援する、AI による制約解決のためのオープンソース・プロジェクトである OptaPlanner をすでにご存じかもしれません。車両のルーティング、会議のスケジュール、そして (最も重要な) 従業員のシフト作成といったプランニングやスケジュール設定の問題を最適化するために使用できます。一部の OptaPlanner のコントリビューターは現在、スタッフのシフト作成テンプレートの分野に取り組んでおり、COVID-19 固有の制約をテンプレートに追加しています。

「休暇申請」や「スキル要件」などの通常の制約に加えて、「Covid リスクタイプ」といった項目を追加し、COVID-19 感染者や COVID-19 の治療対象外の患者をカバーする労働者を制限して、リスクを減らしています。

ボストン大学とのコラボレーションによる The Resiliency Challenge (レジリエンシーチャレンジ) の導入

Red Hat とボストン大学は、学生向けの 9 週間の仮想ハッカソンである The Resiliency Challenge を後援し、COVID-19 がもたらす課題への対処を支援するソリューションを構想、設計、開発、提供しています。プロジェクトは、バーチャルユニバーシティと連携して (オンライン学習を促進するため)、危機的状況の間、脆弱なコミュニティを支援します。

The Resiliency Challenge は、ハッカソンチームの参加者のほか、メンターや審査員も募集しています。詳細情報や登録については、サイトにアクセスしてください。

ベストプラクティスと成果の共有

当社の最初の課題は、できるだけ多くのチームが自宅で仕事ができるようにすることでした。多くの Red Hat 社員にとって、これは新しいことではありませんでした。この種のコラボレーションは長らく実施しており、世界中のチームがオンラインや非同期のコラボレーション用に構築されたツールを使用して、Red Hat の内外で仲間と連携しています。当社の文化は、この分散型のコラボレーティブなモデルにも組み込まれています。多くのお客様にとって、自宅で仕事をし、地理的に分散したチーム全体に文化を根付かせるというのは新しいことです。そうした考えから、私たちがこれまで学んできたベストプラクティスのいくつかを共有したいと思います。

バーチャルビジネスのベストプラクティス

他社と同様、当社は在宅勤務の範囲をほぼ全社員に広げ、ツールを提供しました。社員同士がスムーズにつながり、自宅からバーチャルに共同作業できるように、Red Hat のエンジニアリングチームと IT チームが力を合わせています。

VPN とシングルサインオン (SSO) インフラストラクチャの容量を増加して、自宅からサインオンするユーザーにかかる急激な負荷の増加にも対処しています。新規採用者に提供する機器の調整も対象に含まれているので、新規採用者もすぐに仕事を始められます。

ほとんどの場合、バーチャルで働くために必要なツールは何年も前から存在しています。早急に求められたのは、リモートユーザーの迅速なスケールアップに対する準備を整え、バーチャル環境での仕事に不慣れな社員がリモートワークにスムーズに移行できるように支援することでした。

4 月 28 日と 29 日に行われる Red Hat Summit Virtual Experience に先駆けて、ビジネス継続性に関する Web セミナーを開催します。このセミナーでは、Red Hat の文化、プロセス、テクノロジーがこの移行をどのようにしてスムーズに行ったかについて詳しく説明します。

リモートリーダーシップのベストプラクティス

互いに支え合いながら、私たちは Red Hat の文化と協力体制に忠実であるように努めてきました。

リモートワーカーには、異なるコミュニケーション・スタイルとより積極的なリーダーシップが必要です。コミュニケーションが過剰になるということはまずありません。Red Hat のリーダーたちは、自分のチームとのバーチャルオフィスアワーを設け、(リモートの) 対面時間を増やすことに、さらに力を入れました。最新情報や計画の進捗を伝えるだけでなく、チームに連絡してメンバーの懸念に耳を傾けたり、絆を深めたりしています。

今後数週間のうちに、オープンな組織として学んだことに関するベストプラクティスをお知らせします。同じ問題に直面している他の企業や組織のお役に立てると思います。

Summit での学習と交流

Red Hat Summit は、オンラインで開催されることになりました無料で、かつてないほどオープンになりました。これは、チーム全体で参加できるまたとない機会であり、インフラストラクチャの最適化からハイブリッドクラウド環境での自動化に至るまで、あらゆることをより詳しく学ぶことができます。

セッション中に、Microsoft や Intel などのパートナーをお迎えし、Verizon、Credit Suisse、Ford などのお客様も参加して、今日導入されているテクノロジー戦略がいかにしてイノベーションの新しい道を切り開いているのかについて話します。ぜひご参加ください。

共に乗り越えましょう

Red Hat のビジネスは、コミュニティとコラボレーションの力に支えられています。成功するには、コミュニティとお客様が目標を達成できるように支援することが不可欠です。何十年にもわたって、組織がテクノロジーの変化という未知の領域を突き進むお手伝いをしてきました。今までに、これほどの規模や速度の変化に直面したことはないと言ってよいでしょう。しかし、共に乗り越えていくことはできます。Red Hat が力になります。


執筆者紹介

Paul Cormier is Chairman of Red Hat. He has been with the company since 2001 and previously served as President and Chief Executive Officer. During his tenure, he has driven much of the company’s open hybrid cloud strategy, playing an instrumental role in expanding Red Hat’s portfolio to a full, modern IT stack based on open source innovation.

Cormier joined Red Hat as Executive Vice President of Engineering, eventually moving into the leadership role of President of Products and Technologies. He helped to pioneer a commercial business model for open source software, moving open source innovation from passionate communities to broad adoption from the datacenter to the cloud. He is credited with leading efforts to introduce an enterprise subscription model, leading to the development of Red Hat Enterprise Linux®.

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