Red Hat、Red Hat OpenShift 最新版ハイブリッドクラウド全体の多様なワークロードを簡素化

Red Hat OpenShift 4.16に仮想化ワークロードとエッジデプロイメントをサポートする新機能が追加AI対応から既存のものまで、アプリケーション全体の一貫性がさらに向上

東京 -

[ノースカロライナ州ローリー - 2024年7月12日(現地時間)発表] アメリカ報道発表資料抄訳

オープンソース・ソリューションのプロバイダーとして世界をリードするRed Hat, Inc.(以下、Red Hat)は本日、Kubernetesを搭載した業界有数のハイブリッドクラウド向けのアプリケーションプラットフォームであるRed Hat OpenShiftの新機能と機能強化、およびRed Hat Advanced Cluster Security Cloud Serviceの一般提供を発表しました。Red Hat OpenShift 4.16とともに提供される新機能は、組織がより簡単に多様なワークロードを開発、接続、セキュリティ強化できるように設計されており、アプリケーションや環境全体に対し、さらに一貫性のあるエクスペリエンスを提供します。

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インフラとアプリケーションをより迅速に最新化することは、顧客ニーズに応えるうえで不可欠ですが、一夜にして実現できることではありません。組織が現在と将来のAI戦略をサポートするためにテクノロジーに関する決断を下す際には、レガシーアプリケーションと環境の要求とのバランスを取りながら、将来的な成功に向けて準備できるプラットフォームが必要になります。Red Hat OpenShift 4.16を使用すれば、組織は段階的な改善と最新化の両方に集中することができます。Red Hat OpenShiftによって、AI に対応するためにインフラを整えられるようになると同時に、仮想化環境などの既存のミッションクリティカルなアプリケーションやインフラストラクチャを、すべて単一のプラットフォームで管理・維持できるようなります。

Mike Barrett(マイク・バレット)

Red Hat ハイブリッド・クラウド・プラットフォーム担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー

ほとんどの組織が、より良いエクスペリエンスを提供し、顧客満足度を高めることをITの目標としています。その実現のために、AI対応アプリケーションやエッジアプリケーションなど、必要な場所でより迅速にインサイトを提供する、インテリジェントなアプリケーションが注目されるようになっています。そして、現在は多くの場合、アプリケーションを中心としたテクノロジーが、AIとエッジに重点をおいた未来に向けて準備することを前提にして決定されています。しかし、単に最新のAIテクノロジーを採用するだけでは十分ではありません。これらのシステムやプラットフォームは、重要な既存のアプリケーションや仮想化環境のようなインフラと合わせて実行する場合もあるからです。

Red Hat OpenShiftの最新の機能強化によって、アプリケーションがハイブリッドクラウドのどこにあったとしても、また、アプリケーションが既存の主力製品であるか、AIイノベーションを活用するために構築されたものかに関係なく、組織が異なる多様なワークロードを接続し、より一貫性のある管理およびデプロイメントエクスペリエンスを実現できるようになります。

仮想化の最新オプション

仮想化の状況が進化し続ける中、多くの組織は既存の仮想化ワークロードから、仮想マシン(VM)と最新のコンテナ化アプリケーションやサーバーレス機能を並行して実行できて、必要に応じてVMベースのアプリケーションを最新化できるプラットフォームに移行したいと考えています。Red Hatは現在、リスク評価手法によって、レガシーな仮想化ソリューションからの移行に向けた最適な道のりを決定するうえで役立つ仮想化移行評価を、直接またはパートナーを通じて提供しています。

仮想化ユースケース向けのRed Hat OpenShiftの最新の機能強化によって、仮想化ワークロードの移行と最新化がさらにシンプルになります。新機能には次のものが含まれています。

  • Metro disaster recovery は、Red Hat OpenShift Data Foundationにデプロイされたストレージを、管理用のRed Hat Advanced Cluster Management for Kubernetesと組み合わせて使用する仮想マシン(VM)に対し、地域ディザスタリカバリを提供します。
  • Hot-add CPU は、安全なメモリ・オーバーコミットでメモリ密度を向上させるために、実行中の VMに宣言型の方法でvCPUリソースを追加する機能を提供します。また、CPUホットプラグでVM のスケールアップをさらに容易にします。
  • Red Hat Advanced Cluster Managementのマルチクラスタ仮想化モニタリングによって、ユーザーは複数のRed Hat OpenShiftクラスターにまたがるすべてのVMを表示できるだけでなく、VMのレポートをより迅速に収集し、作成することができます。

エッジでのカスタマーエクスペリエンスが向上

サービスのダウンタイムを最小限に抑えることは、顧客に質の高いエクスペリエンスを提供するうえで不可欠であり、特にエッジのアプリケーションにとって非常に重要です。エッジでのサービス品質を強化するために、Red Hat OpenShift 4.16では、単一ノードのOpenShiftにイメージベースのアップデート(IBU)による「シフトレフト」アプローチを導入しています。単一ノードのOpenShiftユーザーは、アップデートプロセスの大部分をプロダクション前の環境にシフトできるようになり、プロダクションサイトでの更新にかかる時間を短縮できます。さらに、アップデートに失敗したり、アプリケーションが機能する状態に戻らなかったりした場合は、アップデート前の状態に戻すことができます。これにより、アップデートの成否にかかわらず、サービスをできるだけ迅速に復旧することができます。

さらに、自己完結型のRed Hat OpenShiftインスタンスで、すぐ使用できるようにカスタマイズされたアプライアンスを構築しようとするRed Hatパートナーのために、OpenShiftベースのAppliance Builderがテクノロジープレビューとして提供されるようになりました。OpenShift ベースのAppliance Builderは、複数の Red Hat OpenShift クラスターのインストールに使用される Agent-based Installerを含むディスクイメージを作成する、コンテナベースのユーティリティです。これにより、接続が制限されているときや、接続していない状態、また、外部レジストリがない場合でも、リモートのエッジサイトに Red Hat OpenShiftを大規模にインストールすることが容易になります。

ハイブリッドクラウド全体でワークロードのセキュリティを拡張

Red Hatの「2024 State of Kubernetes Security Report」によると、セキュリティの問題が引き続きビジネスの成果に影響を及ぼしており、回答者の67%が、セキュリティに関する懸念の高まりによって、自社のアプリケーション開発を遅らせたり、減速させたりしたことを回答しています。また、一部の組織は、コンテナベースのKubernetes環境の複雑さに苦戦しています。

セキュリティを重視した方法でクラウドネイティブなアプリケーションを大規模に構築、デプロイ、保守できるようにする、Red Hat Advanced Cluster Security Cloud Serviceは、現在一般に提供されています。Red Hat Advanced Cluster Security Cloud Serviceは、Red Hat OpenShiftと、Amazon Elastic Kubernetes Service (EKS)、Google Kubernetes Engine (GKE)、Microsoft Azure Kubernetes Service (AKS) などの、Red Hat 以外のKubernetes プラットフォームの両方をサポートする、完全に管理されたKubernetes ネイティブのセキュリティ・クラウド・サービスです。Red Hat Advanced Cluster Security Cloud Serviceを使用することで、組織はワークロードのセキュリティ保護を数分で開始できると同時に、追加のオーバーヘッドや複雑な作業を伴うことなく、クラウドや地域間でより簡単に拡張することができます。

ご利用について

Red Hat OpenShift 4.16 は現在、一般提供されています。最新バージョンへのアップデート方法など、詳細についてはこちらをご覧ください。Red Hat Advanced Cluster Security Cloud Service は限定提供から一般提供へ移行しました。詳細についてはこちらでご覧いただけます。また、60 日間の無料トライアルはこちらでお試しいただけます。

サポートコメント

Red Hat ハイブリッド・クラウド・プラットフォーム担当バイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー Mike Barrett(マイク・バレット)
「インフラとアプリケーションをより迅速に最新化することは、顧客ニーズに応えるうえで不可欠ですが、一夜にして実現できることではありません。組織が現在と将来のAI戦略をサポートするためにテクノロジーに関する決断を下す際には、レガシーアプリケーションと環境の要求とのバランスを取りながら、将来的な成功に向けて準備できるプラットフォームが必要になります。Red Hat OpenShift 4.16を使用すれば、組織は段階的な改善と最新化の両方に集中することができます。Red Hat OpenShiftによって、AI に対応するためにインフラを整えられるようになると同時に、仮想化環境などの既存のミッションクリティカルなアプリケーションやインフラストラクチャを、すべて単一のプラットフォームで管理・維持できるようなります」

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